Happy Dream【短編集】

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標side









キャラクターよりも、
Aの方が可愛い




とか言ったら、さすがに柄に合わないか。









宣言通り、楽しそうに笑顔でジェットコースターを乗りこなしたAは



遊園地の着ぐるみを見つけて

可愛い！可愛い！と写真を撮りにいった









「ね、お姉さんに写真撮ってもらおうよ！」









後から追いついた俺を手でおびきよせて





お姉さんにスマホを託すAは、

本当に幸せそうで。









・「行きますよー、ハイ！チーズ！」









俺の手で、幸せにしているわけじゃないけど




やっぱり好きな子のこういう顔を見ると

自分も幸せになるらしい









恋なんて、もちろんしたことなんて無かったから









Aといると、

胸が締め付けられるような切なくてでも嬉しいこの感情と、恋に対する新しい発見で



とっても、胸が忙しいんだ









ありがとうございます と

相手さえも笑顔にさせる魔法の表情を浮かべる君は









ぬいぐるみに

ハグをしてもらっている









はぁ、。




このため息は





無邪気で悪気なく楽しむ姿に対してなのか

そんな彼女に嫉妬してしまう自分に対してなのか。









そんなの、もうひとつに決まっている









キャラクターに対しての、大きな嫉妬 だ。


……ちょっと、俺の心は狭すぎるな、







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