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Aside







右手に、腕いっぱいお人形を抱えながら

左手には龍斗くんの指を絡めて。







少しだけ、
賑やかなお店が立ち並ぶ通りから外れた道を

2人でゆっくり歩く









「私たち、本当に恋人だね」










ふたりの足音だけが鳴るこの裏道にいると

まるで、この世界に
私と彼しかいないかのように錯覚してしまって。









龍斗「ははっ、どういう意味で?」





「だって、ふたりで浴衣着て
それも手繋ぎながら、夏祭りなんか来ちゃってるんだよ?」




「幸せすぎて、怖いもん」









この幸せを失うのが怖い。

これが、私の本心だ







今が幸せなら、
今この瞬間が素敵なら、良いじゃないか






そう思う時もあるけれど。








改めて、

龍斗くんを亡くしかけた時のことを思い出すと






どうしても

そんなようには考えられない、









そしたら、突然。







俯きながら歩く私に、


龍斗くんが繋ぐ手と反対の手で
私の腕をひいて





「んっ、」






甘くて、でもどこか切ないキスをした








「ちょ、!」



龍斗「俺たち、もう 恋人 なんでしょ?」









そう意地悪そうに笑う龍斗くん






彼には

いつになっても勝てそうにはない、









そして、もう一度。






今度は向かい合って

吸い込まれるように口付けを交わすふたり







ちゅっ、っと。







誰もいない夜道で

恥ずかしい音をたてながら離れると









龍斗「俺も、幸せ過ぎて怖いよ」









龍斗くんが

私の顔にかかる髪を、
その大好きな手で耳にかけてくれた



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みく(プロフ) - ん?あんずさんは、1歳?なのによく小説かけたね。そういう事じゃないのかな (2020年1月20日 18時) (レス) id: e098bf8f94 (このIDを非表示/違反報告)
はなか - 那須くんのお話が大好きです!!!続編もっと見たいなって思いました!これからも頑張ってください! (2019年9月2日 23時) (レス) id: c0a65210c3 (このIDを非表示/違反報告)
ばぶりゅ - 標くんのお話、とっても大好きだったので もう嬉しすぎて嬉しすぎて びっくりしました!あんずさんの描くお話 とっても私好みで 担当じゃない瑞稀くんや那須くんの話もすべて読ませていただいてます!(笑)これからも更新楽しみにしてます 。 (2019年8月15日 18時) (レス) id: 3c9c6f462f (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 清良さん» ありがとうございます!!一番だなんて……!!嬉しすぎます、ありがとうございます!!ニヤニヤしてもらえて嬉しいです(笑)こちらこそ、これからもよろしくお願いします!! (2019年7月19日 23時) (レス) id: c8152cd10b (このIDを非表示/違反報告)
清良(プロフ) - 一周年おめでとうございます!!あんずさんは一番好きな作者さんです!ひとりでにやけながら読んでました!これからも素敵なお話待ってます! (2019年7月19日 6時) (レス) id: 7cb81e8898 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あんず | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=akko010716&scr=novel/321576798...  
作成日時:2019年7月16日 20時

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