ep.5 ページ10
.
A「あ、会社に忘れ物してきた。ユナ先に寝てて。」
ﾕﾅ「分かった！おやすみ！」
ご飯から帰ってきてすぐわたしは1人会社に戻った。
ほんとは忘れ物なんかしていないのに。
時刻は23時を回っていて、もうさすがにメンバー達はいないだろうといつもの練習室に入る。
軽く準備体操をして練習をしようとしたその時だった。
ｼﾞﾌﾝ「こんな時間になにしてんのA。」
A「じ、ジフニオッパ！？」
ドアの方に顔を向けると、そこには呆れた顔をしているジフニオッパの姿があった。
A「あれ、オッパまだ帰ってなかったんですか？」
ｼﾞﾌﾝ「ちょうど帰ろうとしたらAが会社に入っていくの見えたから戻ってきたんだよ。」
なんてため息をつきながら言い放ち、ジフニオッパはわたしの向かいに腰を下ろした。
A「わざわざ戻ってきてくれたんですね〜オッパ！」
ｼﾞﾌﾝ「こんな時間に会社来るとか怪しいからね。」
A「またまた、ツンデレですね。」
ｼﾞﾌﾝ「うるさいうるさい。」
とか言いながら顔は笑ってますよオッパ。
ｼﾞﾌﾝ「んで、今から練習するの？」
A「はい。まだ完全に覚えられてないので笑」
ｼﾞﾌﾝ「ふーん。」
聞いてきたくせになんだか興味無さそうに返事を返して携帯をいじりはじめるジフニオッパ。
A「？オッパ帰らないんですか？」
ずっとソファーに座ったままそこから動こうとしないジフニオッパにそう尋ねると、オッパは軽く頷いた。
ｼﾞﾌﾝ「見守っておいてあげるよ。1人でいるよりはマシでしょ。」
………え、急に優しいじゃん。
ｼﾞﾌﾝ「でもあんま無理しないほうがいいよ。」
A「……。」
優しすぎて逆に怖いような？？
ｼﾞﾌﾝ「ヤ〜、A聞いてる？」
A「き、聞いてますよ！1時間くらいで終わりにします。」
ｼﾞﾌﾝ「言ったからな〜。」
たまに優しくなるジフニオッパに慣れない自分がいる。
わたしは鏡越しにジフニオッパを見つめ、「いつもこんなに優しかったらいいのになあ。」と余計なことを考えていた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 387人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：絢 | 作成日時：2022年11月23日 16時
