貴方のそばで【TREASURE】 (ページ6)

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いつものノリで言うかのようにそう言葉を吐いた朝光。
驚いてパッと顔をあげると、目の前には優しく微笑む朝光の姿が映った。

ｱｻﾋ『本気なんやろ？Aの目がそう言ってる。』

A『………うん。』

ｱｻﾋ『なら応援すんで。止めたりせえへんよ。』

『頑張りや。』と頷きながら私の肩を叩く朝光に、なんだか勇気が湧いてくるような感じがした。

これが幼馴染の力なんだろう。

ｱｻﾋ『さっき忘れないでいてくれる？って言ってたよな。』

A『うん。』

ｱｻﾋ『忘れへんよ。絶対に。』

A『！』

グッと親指を向ける朝光。

ｱｻﾋ『逆にAの方が心配やわ。忙しすぎて俺のこと忘れるんちゃうかなって。』

そんなふざけたようなことを言ってる朝光だけど、きっとこれは私を元気づけるために言ってくれてるんだろう。
私には分かる。

A『忘れるわけないやろ。笑』

ｱｻﾋ『じゃあ約束やで。』

A『うん。』

指切りげんまんしてお互いに誓った私たち。

ああ、朝光が幼馴染でよかった。

そう心から思えた日。

あれから3週間後、私は韓国へ旅立った。

朝光から貰ったお守りを持って＿＿＿＿＿。

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