ep.11 ページ16
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___朝光side
はぁ、なんでこんなイライラしてんやろ俺。
俺たちに嘘ついて夜練してたから?
幼馴染の俺に気を使ったから?
……いや違う。
きっと俺はジフニヒョンに嫉妬してるんやな。
Aはジフニヒョンに嫌われてると思ってるけど、ほんまはそんなことないってことは俺たちがいちばん知ってる。
ジフニヒョンが俺たちにAの話をしてくるときのあの楽しそうな顔を見れば一目瞭然だ。
だから尚更イライラしてるかもしらん。
アサヒ『……はぁぁぁ。』
俺は深くため息をついて、Aに視線を移す。
さっきからイライラした感情をぶつけてしまったからやろうか、Aは寂しそうな目でただ前を向いたまま俺の隣をゆっくりと歩く。
Aにそんな顔させてどうすんねん俺、。
アサヒ『……、ごめんA。』
A『え?なんで朝光が謝るの…?』
アサヒ『いや感情的になりすぎた。』
ああ、俺はまだまだ子供やな。
Aのこと守ろうって決めたはずやのに、これじゃあ守れるどころかAを傷つけてしまう。
A『謝るのはわたしのほうなのに。でも朝光とこのままギクシャクして終わりたくない。』
アサヒ『俺もやで。そんな顔させたかったわけやない。』
俺のひと言にAは自分の頬を叩き、そして俺の大好きな笑顔を見せてくれた。
A『これでいつも通りの朝光に戻ってくれる?』
アサヒ『そーやな笑』
A『もう朝光に隠し事したりせえへんから!』
アサヒ『うん、約束やで。』
俺たちは拳を合わせ笑い合う。
俺の思いはいつ届くんかな。
Aは俺のこと幼馴染としてしか見てへんのかな。
俺はAに狂わされているのかもしれない_____。
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作者名:絢 | 作成日時:2022年11月23日 16時