2-end- ページ45
｢倉子、なんかやけに今日オレンジにこだわるやん？倉子オレンジ好きやったっけ？｣
｢え、別にそういうわけとちゃうけど｣
明らかに様子がおかしい倉子を問いただすけど、なかなか渋って答えを言ってくれへん
｢なぁ気になるねんけど｣
ふいっと顔を覗き込むと観念したようにふぅと息を吐く
｢さっき、マルが走ってた時さ、ほんまにかっこよくて、夕日似合うな〜って思っててん。でもそんでそのまま消えてしまうような気がして、不安やってん｣
繋いでいる手の力が一気に強くなって、顔は変われへんけどなにか強い思いがあることが伝わる
｢倉子…｣
｢いつもはな？明るくて綺麗で華麗な色やから、マルに似合うって思ってたんに、なんかさっきのオレンジは切なくて…｣
少し泣きそうになりながら一生懸命伝えてくれるその言葉一つ一つが愛おしい
｢オレンジ、どんなんでもマルに似合うんやなぁって思ってん。うちには似合えへん色やけど｣
そんだけ と目をそらす倉子は全然それだけ に見えなくて、何か言いたそうに見える
｢…倉子にも、似合うで？オレンジ｣
｢いや、だってうちはあんな元気であったかい色ちゃうもん｣
｢オレンジはな、孤独を嫌う、寂しがり屋さんの色やねん。ほら、倉子にぴったりやろ？｣
｢…そんなんちゃうし｣
そう言うと少しびくっとしてこっちを軽く睨むけど、少し潤んだ目でしかも上目遣いやから全然怖くなってない
｢ふふ、それに、倉子はあったかいで？ほら、僕の手、倉子のお陰で右だけ冷たくないねん｣
繋いでる右手を少し持ち上げて見せて、冷たいやろ？と反対側の左手でほっぺたを撫でる
｢冷たっ！｣
と文句を言うけどオレンジを通り越して赤くなっとるその顔にはこのぐらい冷たいんがちょうどええんとちゃうかな
｢手ぐらいいくらでもあっためるから、どこにも、行かんとってな？｣
俯いてボソッと言った一言やけど僕にはバッチリ聞こえたで？
｢どこにも、行かへんよ、僕は倉子のそばにおるから｣
下を向いてる強がりで少し泣き虫なその子が、泣いてないか心配になって、まだ冷たい左手で頭を撫でる
｢…マル、うち泣いてへんから｣
｢はいはい、泣いてるって思ってへんよ｣
お互いに全部お見通し 僕と君は似たもの同士
2人とも、独りが嫌いなオレンジやねん
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ちーずかまぼこ(プロフ) - たぁ?りゅうgocpさん» ありがとうございます。了解致しました！4人のクリスマスパーティー、緑橙のお正月のお話、両方書かせていただきます^^ いつもリクエストありがとうございます！ (2017年11月24日 17時) (
レス) id: cd9567359e (このIDを非表示/違反報告)
たぁ?りゅうgocp(プロフ) - ちーずかまぼこさん» それは構いません。もう1つ天邪鬼の緑×橙と黒×青でのクリスマスパーティーをお願いします。緑橙だけでもお正月の話になっても構いません。書きやすいのでいいです (2017年11月24日 17時) (レス) id: 61001947e3 (このIDを非表示/違反報告)
ちーずかまぼこ(プロフ) - たぁ?りゅうgocpさん» 了解しました！丸山さんのお誕生日当日には間に合わないかも知れませんが、書かせていただきます！！ (2017年11月24日 15時) (レス) id: cd9567359e (このIDを非表示/違反報告)
たぁ?りゅうgocp(プロフ) - 天邪鬼の二人で橙の誕生日の話をお願いします。 (2017年11月24日 12時) (レス) id: 61001947e3 (このIDを非表示/違反報告)
ちーずかまぼこ(プロフ) - 朱雨さん» 申し訳ありません！修正しました！ (2017年11月24日 6時) (レス) id: cd9567359e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちーずかまぼこ | 作成日時：2017年9月30日 17時
