まっちゃみるく3 (○短編集)

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隆兄はモテる人



そしてどっちもいける人



そして最近恋人と別れた人



そして、実は俺と同じくらい遊んでいろんな奴らといろんなことをしてきたこと



隆兄のことは全部わかってんねん



だから、今夜はチャンス



絶対俺のモノにして見せる



｢たつ、やっぱ料理うまいな〜さすがやわ｣



俺の作った料理をニコニコ美味しそうにたべてる隆兄



｢せやろ？俺良い旦那になると思わん？｣



｢ふふっ、思うで？たつが旦那さんやったら奥さんは幸せやな〜｣



何も知らずにそう笑うから、その奥さんが隆兄だったらいいなって思ってることはまだ内緒



｢ごちそーさまでした｣



ご飯を食べ終わったらお風呂に入る時間



｢たつ、先入ってええよ〜｣


いつも隆兄は俺に先お風呂を使わせてくれるから、これも作戦通り



これで、隆兄が先に寝てしまうことは無い



シャワーをさっさと終わらせてテレビの前のソファで隆兄を待つ



その間はシュミレーションを念入りに



｢あ、隆兄、一緒にテレビみよーや｣



お風呂上がりの、ピンクの頬に少し濡れたままの髪



全てが興奮材料やけど、まだや、もっと無防備になってからじゃないとあかん



テレビを見始めて、だんだん笑いすぎて俺のことをバシバシ叩いたり、



俺の方に体を寄せたりすることが多くなった隆兄



この隆兄の好きな芸人さんが終わったら、俺は男を見せようと思います



ゆーて、俺結構モテるし？



隆兄から気を紛らわすためにめっちゃ遊んでたし



ほかの同い年の奴らよりはかなり経験値は高いと思う



女も、男も



横でだんだん無防備になっていく隆兄を見て少しだけ口角が上がったような気がした

3-end-→←わかってる 緑×橙

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