いちごみるく (ページ37)

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その日は結局そのままショッピングに行き、欲しかったイヤホンも買えてすごく満足だった。

ただ過保護なスンチョルがずっと私の手を握ってて、買い物してる間中ドキドキしてたけど

でもそれはさっきみたいな嫌な胸の高鳴りじゃなくて何故か心地よく感じた。

帰ってきて家の前まで来ると、彼は私の家より数歩手前にある彼の家の前で止まって突然真剣な顔付きになって口を開いた。

｢A、少し話があるからちょっとだけうち寄ってかない？｣

私は今朝のナンパの件かな？お説教？なんだろう？と思ったけどさらに一緒にいれることが嬉しくて

『うん、寄ってく』

寄ってくことにした。

いつも勉強を教えてもらったりゲームをしたりするスンチョルの部屋で向かい合って座る私たち。

｢A、今日俺ほんとびっくりして焦ったんだ｣

あぁやっぱりそれの話か。

『…ごめんねスンチョル』

心配をかけたことがただ申し訳なくて心の底から謝った。

でもそれに対する返事は予想とは違くて

｢いや謝らないで。ただ、俺にAを守らせてほしいなって思ったんだ。｣

それはあまりに突然でどう言えばいいか分からなくて

『もう、たくさん守ってもらってるよ？』

そう返すと

｢いや、今のじゃ足りない。俺はもっとAだけを守りたいから、だから俺の女になってよ｣

『…私でいいの？』

驚きから気の利いた言葉は出てこなくてまためんどくさいことを聞いてしまった。

でも彼はそれを聞くとふっと笑って

｢Aがいいの。Aだけのヒーローになるよ、約束する。｣

『じゃあ私だって付き合いたいよ、、』

なんだか照れくさくてだんだん声は小さくなるけれど、彼はとことん私を甘やかすから

｢ありがとう、嬉しい｣

そう微笑んで私を抱きしめた。

誰よりも頼もしくて誰よりも強くてかっこいい彼は今日から私だけのスーパーヒーロー。

横取りは許しません。