スーパーヒーロー クプスstory ページ35
スーパーマン、バッドマン、アイアンマン…
この世界にはたくさんのスーパーヒーローがいるみたい。
人々が助けを求めて想像の中で作り上げたそんなヒーローが。
人々は現存しないヒーローを見るときっと憧れもあったり、また爽快感を感じたり
人それぞれに楽しむんだと思う
私も例外じゃなく、ヒーローものの映画なんかは大好きだ。
でも私はそんなヒーロー達よりも誰よりも強くてかっこいい人を知ってる。
だってその人は
私が悲しい時や寂しい時泣いてたら慰めてくれて
甘えたい時は甘やかしてくれて
『スンチョル』
「どうした?A」
名前を呟いたらすぐに現れて私に微笑みかけてくれる。
歳も2歳上だし(昔から呼び捨てだから今更オッパだなんて呼べないけど)
帰るのが彼の家から数歩しか違わないにしろ、私の家まで送ってくれる。
私を守ってくれるスーパーヒーロー
ほかの子よりも私にはさらにもっと優しい彼
私は特別
でも所詮はその程度の関係なんだ。
“ただの幼馴染”と呼ぶには近すぎて“恋人”には遠すぎる関係
きっと、兄妹って言葉が似合うよな、そんな関係
地元の大学に通うスンチョルにとって、まだ高2の私はお子ちゃまで
彼が去年卒業してからさらに近くて遠い存在になったみたい。
安易に言える“大好き”は、心の底に眠ってる本当の“好き”とは重みが違いすぎて
その中にほんの少しだけ本音を混ぜてしまう。
気付いてるかな?
気づかないで
嘘、気づいて
その気持ちの境界線は、それが本当か強がりかは自分でさえ混乱するほど曖昧で
隠しておくには大きすぎて言葉にするには重すぎる
そろそろ肩を凝ってしまいそうだ。
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作者名:ちーずかまぼこ | 作成日時:2016年4月30日 18時