いちごみるく (ページ34)

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最近出会ったこの男、ユンジョンハン

美人という言葉通りの美しい人

出会って、絶対私の虜にしてやろうと思ったのに

「君、Aちゃんだっけ。

たしかに綺麗だけどココがたりないなぁ？

そんなんで俺を落とそうとか100万年は早いと思うけど？」

心臓の辺りを指さしてそう言うと、うっすらと微笑み私を突き放した。

私のプライドのせいか、彼のその微笑みのせいか、初めて私は男に対して『本気』になった。

でも、なかなか彼は私を見ない

どんなに誘っても、どんなに近づいてもひらりひらりとかわす。

それを繰り返してしばらく立ったある日、私はとうとうしびれを切らした。

『ユンジョンハン、私がこんなに一人の男に執着することなんて今まで無かったのよ？

いつまでこんなことやらせるつもり？』

「そうだな～君が本当に俺だけしか見えなくなるまでかな？

君、まだほかの男にふらふらしてるよね。

まだそんな余裕があるんでしょ？」

悔しいけどそのイタズラをするかのような笑みが癖になる。

「まだだれにも見せてないウラの顔、見せてくれたら…

君の事どうするか考えてあげる。」

そうやって誤魔化すあなたはきっと私よりもタチが悪い

『独占欲が強いのね？そういう男も好きよ？』

1度顔を出したウラにまた余裕の仮面を被る

余裕で大人な女としてのオモテ

余裕のない弱いウラ

いっそのこと、そんなウラオモテさえ消えるぐらいに、

私がよそ見なんてできないように

あなたの独占欲で私を縛って捕まえて

そんな本音は、あなたに見えてるのか見えてないのか

『ホラ、、俺だけ見ればそれでいいんだよ』