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ASide



女王が去っていく背中を見つめながら私はバネッサ先輩へと視線を移す。


A「勝ったんですか…?」

バネッサ「っ…ええ!!」


私はバネッサ先輩へと思い切り抱き着く。


A「凄いですバネッサ先輩!!」

バネッサ「何言ってるの。あなたの魔法の方が凄かったわよ」


正直あの状況をどうすればいいのか自分自身分からなくて。


痛みに耐えながらただひたすら護る事しか出来なくて。


アスタ「A…」


アスタが俯きながら私へと近寄る。


アスタ「すまなか…」

A「あーあ。私も魔力が切れたらあんなもんだったのかー」


アスタの声を遮り、私は笑顔を見せる。


A「次は負けないから!」


そう言うとアスタも笑って元気良く返事を返してくれた。


A「よし、ドミナさんとマリエラ探して女王のところへ向かいましょう!」

アスタ「何しに行くんだ?」


そう聞いてくるアスタに私はため息をつきながら答える。


A「『魔石』を貰いに行くの」


『白夜の魔眼の時のファナ』は『魔石』を狙っていた。


女王ならどこにあるのか分かるはず。


アスタ「なるほど!!」

ノエル「ちょっとバカスタ!隣で大声出さないでよね!!」


それに、女王なら『魔石』の事を詳しく知っているかもしれない。


そして、私の事を『ライトプリンセス』って呼んでいた事についても。


聞きたい事が山積みなのだ。


ファナ「っ、あの!」


ファナが私を見て少し顔を赤らめながら話しかけてくる。


ファナ「…こんな時に言うのもなんですけど…。私とお友達になってくれませんか?」

A「えっ?」


私は勝手にファナの事を友達だと思っていたんだけど、自意識過剰過ぎたか。


A「もちろん!私で良ければ」

ファナ「ありがとうございます!」


ファナと握手をし、二人して笑い合う。


ファナ「マルスが気にかけるのも分かる気がするなあ」


そう小さく呟いたファナ。


私は首を傾げるが、ファナは誤魔化すようにまた笑った。

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れぃち(プロフ) - 恋歌さん» ぁぁあありがとうございます!誤字とか見つけたので時間が出来た時に修正します! (2019年5月1日 21時) (レス) id: 86e20c10f6 (このIDを非表示/違反報告)
れぃち(プロフ) - メリアさん» 尊いですね!いやいや私なんてまだまだです!ありがとうございます! (2019年5月1日 21時) (レス) id: 86e20c10f6 (このIDを非表示/違反報告)
れぃち(プロフ) - ウォルさん» 考えるのも楽しいです!ありがとうございます! (2019年5月1日 21時) (レス) id: 86e20c10f6 (このIDを非表示/違反報告)
恋歌(プロフ) - 続編おめでとうございます!もう何回も読み返しました!ファンです!これからも頑張ってください!応援してます (2019年4月30日 17時) (レス) id: 51f8eec8e8 (このIDを非表示/違反報告)
メリア - ノゼルさん尊い…れぃち様感謝神様…! (2019年4月30日 17時) (レス) id: edc4abbf43 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れぃち | 作成日時:2019年4月14日 18時

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