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125. ページ31

ヤミ「俺の知り合いにA以外光魔法なんての使うヤツいねーんだけどな…。テメーどちら様だ?何が楽しくてこんな事してんの?」


確かにヤミ団長の言う通りだ。


ウィリアム団長は光魔法を使わない。


という事は、白という事になる。


まあ、ウィリアム団長っていう保証もないわけだけど。


リヒト「…ひとつ…寓話を語ろう」


目線を下に下ろし、口角をあげるリヒト。


リヒト「昔とある村にとても魔力の強い人達がいた。彼らはとても『魔』に愛されていた。彼らは天候を変えたり、地脈を操ったりと神に等しい力を持っていた」


神に、等しい力…。


リヒト「村の外の人間達は彼らを神として崇めた。でも次第に人間達は彼らの力を恐れ、妬み欲しくなり…彼らを騙し皆殺しにして力を奪ったとさ…」


何…その話。


まるで自分が体験したかのような口ぶり…。


ヤミ「ふーん。で?それがあんたと何の関係があんの?吟遊詩人にでもなんの?…じゃあ俺からも小話を一つ…」


適当にリヒトの話を流し、ヤミ団長も語り出す。


ヤミ「あるところに一人の少年がいました。そいつの親は漁師で小さい時から漁に出されました。そしたら難破してわけわかんねー国に漂着しました。人種や文化の違いからそこでえげつない目に遭わされました。けれど全員ボコして一団のボスとして君臨しました。おわり」


それってヤミ団長本人の事なんじゃ…。


ヤミ「どう?俺のアンサー寓話。ま、俺の半生なんだけど」


やっぱり!!


ヴァルトス「貴様!リヒト様を愚弄するな!!」

ヤミ「うるせぇぇええ!!怖ぇんだよお前の顔ー!!!」


ヴァルトスがヤミ団長に向かって叫ぶとヤミ団長はその倍の大きさの声で返した。


リヒト「異人の君には、関係の無い話だったね…。舞台を降りてくれ」


先程より素早い光魔法がヤミ団長を襲う。


速度が上がった…!?


それを器用に刀で弾きながら、ヤミ団長は問いかける。


ヤミ「フエゴレオンのヤローをやったの…テメーか?」

リヒト「…そうだよ」


…っ!!


リヒト「周到に準備した上に罠に掛けさせてもらったがね…」


この人が、フエゴレオン団長を…!!


ヤミ「…だろーな。こんなもんであの真面目大王は倒せねー!!闇魔法 闇纏・無明斬り」


ヤミ団長の一撃がリヒトの頬を掠った。


タラーっと頬から流れ落ちる血。


それをリヒトは指で拭った。

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なぎ - めっちゃ良いです(´∀`*) (2019年6月11日 12時) (レス) id: 2c3bf4091e (このIDを非表示/違反報告)
れぃち(プロフ) - 恋歌さん» ありがとうございます!グダグダでお恥ずかしい文面ばかりですがそう言って貰えて嬉しいです!番外編作れたら作りたいなとは考えております! (2019年3月26日 14時) (レス) id: 86e20c10f6 (このIDを非表示/違反報告)
れぃち(プロフ) - ウォルさん» いつもコメントありがとうございます!これからも何卒よろしくお願いします! (2019年3月26日 14時) (レス) id: 86e20c10f6 (このIDを非表示/違反報告)
れぃち(プロフ) - 刹那さん» ありがとうございます!!!嬉しいです! (2019年3月26日 14時) (レス) id: 86e20c10f6 (このIDを非表示/違反報告)
恋歌(プロフ) - 何回も最初から読み直してます!もちろん一番右の星押させてもらってます!毎日ドキドキです。続編も頑張ってください!一つ質問なんですが番外編?短編?とかってやらないんですかね?ただ気になっただけなのでこれは無視して大丈夫です!これからも応援してます (2019年3月25日 23時) (レス) id: 51f8eec8e8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れぃち | 作成日時:2019年3月19日 14時

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