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20. ページ24

A「不死川さんの部屋に向かっているんですか?」




一歩先を歩く煉獄さんの顔を前屈みでチラっと伺いながら聞くと、煉獄さんは大きく頷いた。




杏寿郎「うむ!誤解を真にしてくれ、と俺からも頼んでみよう。」




清々しい程の笑顔を向けられて、私は言葉に詰まる。




誤解を真実にするっていうことは、『ただの耳の攻防戦』を『いやらしい事をしてました』にするって事、だよね?




まぁ、見方によってはそのただの耳の攻防戦がいやらしい事に見えなくもないが、私は断固それはないと思いたい。




A「もうなんか私の中で自己解決させれば良い気がしてきたのですが。」




ていうか、そもそもどうして誤解を解きたいという流れから真実にしようってなる訳?真反対だよね。




A「引き返しません?」


杏寿郎「案ずるな!それ以上Aの顔が消し炭になってしまっては困る!」


A「………。」




言い返す気にもなれず、私はため息をつく。




そしてとうとう着いてしまった、不死川さんの部屋。




杏寿郎「不死川!いるか!」




そう煉獄さんが呼びかければ、面倒くさそうに出てきた不死川さん。…やあさっきぶり。




実弥「…あァ?」




私と煉獄さんを交互に見て何だと言わんばかりに顔を顰める。




杏寿郎「不死川!頼みがある!」




そう言って煉獄さんは私を引き寄せ、空いている方の手で私の肩をポンッと叩いた。




杏寿郎「2人に何があったかは知らないが、誤解を真にしてはくれないか!!」




うわー、言っちゃったよ…。別に不死川さんからしてみれば多分どうでも良かった事だし、「俺には関係ねぇ。」とか言って済んでしまえばいいのに。




実弥「何があったか知らない、ねェ。いいぜ、教えてやるよ。」




そう言って不死川さんは煉獄さんと私を引き剥がし、私の腰を抱き寄せる。




杏寿郎「!」




煉獄さんの瞳がこれほどかと言うほど見開かれる。それもそのはず。




A「ちょ、だから耳はっ!!」


実弥「黙ってろ。」




目の前に煉獄さんがいるにも関わらず、不死川さんは私の耳を舐めてきたのだから。

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(プロフ) - おおおお終わり!?!? (8月2日 16時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - 終わってしまって寂しいです (2022年8月8日 6時) (レス) @page30 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 顔にニヤケしかでてきませんでした!!!面白かったです^^* 更新楽しみにしてます! (2020年2月8日 23時) (レス) id: dc882952f9 (このIDを非表示/違反報告)
- 更新頑張ってください!ものすごくおもしろいです!! (2020年2月6日 15時) (レス) id: 85026b1c18 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこにゃ - 面白いです!続き楽しみにしています!!頑張ってください*\(^o^)/* (2020年1月28日 18時) (レス) id: dc3aadf988 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れぃち x他1人 | 作成日時:2019年9月3日 21時

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