15. ページ18
蜜璃「Aちゃん!!本当に無一郎くんと一戦越えちゃったの!?」
朝。あのまま寝てしまった事に慌てて私は飛び起きた。隣を見ると既に時透くんはいなくて、代わりに私の上に柔らかい掛け布団が被せられていた。
そして私は急いで蜜璃さんの元へと向かったわけだが。まあそりゃ勘違いしちゃうよね。何も無かったとはいえ一夜を共にしたんだから。
どうなの?と目を輝かせながら、でもどこか心配そうに私の瞳を見る蜜璃さんに私は首を横に振り「何も無かったですよ。」と答えた。
しのぶ「その話、詳しく聞かせて頂けませんか?」
やっと蜜璃さんが落ち着いたと思われた矢先、ニコニコと笑いながらやってきたしのぶさん。
A「しのぶさん、帰られてたんですか!?」
しのぶ「はい。思ったより早く用事も済んだので。」
そう言って微笑むしのぶさんであるが、その笑顔が今は怖い。
しのぶ「そんな事より話を戻しましょう。Aちゃん…誰かとお付き合いを始めたのですか?私が出掛けていた間に。」
A「え?付き合う?…いえ、私は誰とも。」
話の趣旨がズレているしのぶさんにホッとしたのがいけなかった。
しのぶ「…それではなぜ、一夜を共にしたのでしょうか?」
その一言で和らいでいた表情は青ざめる。一方しのぶさんは変わらず笑顔だ。
A「いや、ほんとに違くて…その、何もなかったんです!時透くんとは!」
しのぶ「ああ、彼と一夜を共にしたんですか。彼も隅に置けませんね…。」
A「いや、あの、ほんとに!」
落ち着け私。私がこんなに慌ててるとますます怪しがられるじゃない。
だって本当に時透くんとは何もなかっ___…、
そこで頭を過ぎったのは至近距離で見つめ合う私と時透くん。
何も…無かったよね?
しのぶ「と、冗談はここまでにしておきましょう。」
A「へ?」
私の頭を撫でてしのぶさんはふわりと笑う。
しのぶ「その時何があったかは本人達にしか分かりませんからね。ふふ。」
いやしのぶさん、冗談はここまでにとか言ってたけど、めっちゃまだ怪しんでるじゃん!?
私はもうそれはそれはすぐバレるだろう笑顔を必死に作り、しのぶさんと笑い合った。
蜜璃「作り笑顔でも可愛い…!」
蜜璃さんはというと、うっとりと目を細め私を見ていらっしゃった。どう見ても蜜璃さんの方が可愛いのにね。
3063人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
【鬼滅の刃】思い込みの激しい社畜が勘違いの連鎖を起こす話【勘違い】
【鬼滅の刃】【煉獄杏寿郎】相手にされないので逆に冷たくしてみようと思う
もっと見る
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
明(プロフ) - おおおお終わり!?!? (8月2日 16時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - 終わってしまって寂しいです (2022年8月8日 6時) (レス) @page30 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 顔にニヤケしかでてきませんでした!!!面白かったです^^* 更新楽しみにしてます! (2020年2月8日 23時) (レス) id: dc882952f9 (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - 更新頑張ってください!ものすごくおもしろいです!! (2020年2月6日 15時) (レス) id: 85026b1c18 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこにゃ - 面白いです!続き楽しみにしています!!頑張ってください*\(^o^)/* (2020年1月28日 18時) (レス) id: dc3aadf988 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:れぃち x他1人 | 作成日時:2019年9月3日 21時