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13. ページ16

A「時透くん、いる?」




控えめに襖越しに声をかけると、すぐに出てきた時透くん。




無一郎「何。」




いつものようにボーッとはしてはいるが、私を見ると少しだけ口元が綻んだ気がした。…気のせいかもしれないけど。




A「少し、相談があって。いいかな?」


無一郎「相談…僕に?」




顔色一つ変えず首を傾げながら私を部屋へと招き入れた。




A「えっと、私嫌われてないかな!?」


無一郎「え?」




部屋へ入って早々、私は切り出し方が上手く分からず唐突な相談になってしまった。…これ相談と言うより質問の方が正しいのでは?




無一郎「何、急に。」


A「いや、皆私への扱いが雑だと思うんだ。…住まわせてもらってる身だし、私の事を良く思わない人もいるだろうけどさ…その、心が傷付くというか。」




もういっそ出ていった方がいいのでは?と付け足すと今まで顔色一つ変えなかった時透くんが目を見開き私の腕を掴む。




無一郎「ダメだよ。君は無力なんだから。」




一言余計だな、と思うが時透くんの腕は一向に離れそうにない。




A「時透くん、これ新しい着物だから…その、皺が___…」


無一郎「皺なんてまた伸ばせばいいよね?少しは考えて。」




掴んでいた私の腕を引き、時透くんは自身の胸元に私を納めた。




無一郎「嫌われてないんじゃない。」




あれ?私時透くんに抱き締められてる?もうもはやそっちに思考取られて相談の件頭から抜けてくわ。




A「時透くん、あのー…?」




顔を上へ上げ時透くんを見ようとするが、時透くんはそれを阻止するかのように私の頭を抑える。




時透くんいい匂い…じゃなくて!!




A「どうしたの?急に…?」


無一郎「別に。気まぐれ。」




気まぐれでこんな事する?普通。




私は身を捩り、時透くんの腕から脱出に成功したがその瞬間足元が滑る。




このクソ畳ーーー!!!!と思いながら痛みを覚悟するが私の背中を支えた時透くん。




一気に距離が縮まり、目が合う。…その刹那、時透くんも姿勢を崩し2人して畳に転んでしまった。




横倒れになるが腕で私を支えてくれていた時透くんのおかげで痛みは全然なかった。




A「………」


無一郎「………」




なかったんだけど、めっちゃ距離近くない?え?これ大丈夫?蜜璃さん助けて。

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(プロフ) - おおおお終わり!?!? (8月2日 16時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - 終わってしまって寂しいです (2022年8月8日 6時) (レス) @page30 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 顔にニヤケしかでてきませんでした!!!面白かったです^^* 更新楽しみにしてます! (2020年2月8日 23時) (レス) id: dc882952f9 (このIDを非表示/違反報告)
- 更新頑張ってください!ものすごくおもしろいです!! (2020年2月6日 15時) (レス) id: 85026b1c18 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこにゃ - 面白いです!続き楽しみにしています!!頑張ってください*\(^o^)/* (2020年1月28日 18時) (レス) id: dc3aadf988 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れぃち x他1人 | 作成日時:2019年9月3日 21時

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