今君に伝えたいこと (ページ4)

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｢なあ紫耀、あの子俺らの学年におったっけ｣

｢あー、あれ幼馴染でさ！小さい頃に引っ越して今年こっちに戻ってきたんだよ！｣

どうやらAって子はこいつの幼馴染らしく、
小学5年生のときに大阪に引っ越したらしい

｢Aこっちに友達少ないから廉も仲良くしてやってよ｣

｢おう｣

大阪に引っ越してたなら共通の話題は山ほどある

はやく話してみたいな、なんて俺らしくない？

さっき見た彼女の横顔と笑い声が頭から離れない

彼女はどんな子なんやろう

彼女はどんな顔をして俺に話しかけてくれるんやろう

あの子に対する疑問をたくさん抱えながら
俺の口角が少し上がる

｢廉、、なにニヤけてんの？｣

｢別になんもないわ｣

｢絶対なんかあるじゃん｣

｢だからなんもないって｣

あの子のことを考えると興味がだんだん湧いてくる

なんでこんなにも気になるのか、

この感情はなんなのか、

昔どこかで抱いた感情と似た感覚で懐かしい

君との物語をはじめよう