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「奥の部屋好きに使って良いからね。」
『はい！ありがとうございます。』
荷物を整理し、とある場所へ向かう。
『お久しぶりです。』
正座をし、手を合わせる。
仏壇にある女性の写真は、内山さんの奥さんだ。
数年前に病気で亡くなった。
笑顔がとても素敵な女性だった。
「お昼にしよっか。」
内山さんにそっと声をかけられ、リビングへ向かった。
「口に合うと良いのだけど…」
『ん…！凄く美味しいです！内山さんが育てた野菜ですか？』
そんな、他愛のない話をしていた時だった。
《本日であの事件から5年が経過しました。今回は、あの日実際に島へ向かっていたヒーローの方々からメッセージを貰っています。えー、それでは───…》
そして、色々なヒーローのメッセージビデオが流れだした。
「そっか、もう5年も経つのか…僕も当時、このニュースが報道された時は驚いたよ。」
実際のところ、私はこの事件のことをあまり知らない。
丁度、父と母に保護された時期だったし、記憶も無かったからだ。
「あ、ホークスだ。ホークスかっこいいよねぇ。」
『ホー…クス？』
「あれ、Aちゃん知らない？結構有名なヒーローだよ。」
知らない…と思う。
私はあまりヒーローに興味が無い。
だから、一般の人よりヒーローに対しての知識が少ないのだ。
それでも、
『素敵な翼だな…』
と、思った。
.
「いやぁ、ほんとに助かるよ。ありがとう。」
『いえいえ、他に何かお手伝いできることありますか？』
内山さんの元へ来たのは、彼が育てている作物の状態を元に戻すためだった。
なぜか今年は腐ったり枯れたりすることが多いそうだ。
そこで、私の個性である“回復”を使ったのだ。
「あ！」
『どうしました？』
突然、内山さんが大きな声をあげた。
「今日…この胡瓜を届けなきゃいけないんだった…あぁ…どうしよう…！なんで忘れちゃうかなぁ…僕…いや、これから届ければｯ…！あ！駄目だ！この後お客さんが来るんだった…」
頭を抱え込む内山さん。
『あの、良かったら私が持っていきましょうか？』
「え？！そ、それはｯ…助かる！けど、Aちゃん東京来たことないから迷っちゃうかも…」
『大丈夫ですよ。今の時代、スマホにナビありますし。調べたらなんとかなりますよ。』
その後、内山さんに届け先やその他諸々教えてもらい、ダンボールを抱えて家を出た。
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Mugino(プロフ) - 黒☆闇ＡＵしか勝たん☆(別垢バージョン)さん» コメントありがとうございます❗こちらこそ私の作品を読んでくださりありがとうございます😭✨️頑張った甲斐があります🥺これからも精進して参ります💪🔥 (7月2日 23時) (
レス) id: 8563ed1f80 (このIDを非表示/違反報告)
黒☆闇ＡＵしか勝たん☆(別垢バージョン)(プロフ) - とても面白かったです！！こんな素敵な作品に会えて感動しました！！素敵な作品をありがとうございます (7月2日 16時) (レス) @page50 id: 5c5a18c56d (このIDを非表示/違反報告)
Mugino(プロフ) - 桃華さん» コメントありがとうございます！こちらこそ、この作品と出会って頂きありがとうございます！とっても嬉しいです🥰 (2022年11月2日 19時) (レス) id: 8563ed1f80 (このIDを非表示/違反報告)
桃華 - 神作品過ぎて…！！😭素敵なお話を生み出して下さってありがとうございますっっ！！！ (2022年11月2日 16時) (レス) @page50 id: cf0912901f (このIDを非表示/違反報告)
Mugino(プロフ) - お菓子さん» 喜んで貰えて良かったです〜！ありがとうございますぅぅぅ！！(｀；ω；´) (2022年10月9日 18時) (レス) id: 8563ed1f80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mugino | 作成日時：2022年3月3日 3時
