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『では、気を付けてな。』
ホ「はい。Aさんも無理し過ぎないように。また来ますね。」
彼は大きな翼を広げ、青い空に飛び立った。
『綺麗だな…』
彼に貰った赤い羽をギュッと握り、そう呟いた。
『さて…町の様子でも見に行くか。』
.
町へ行くと、いつもより人々が慌ただしかった。
『何事だ…？』
祭りか…？いや、そんな予定は無かったはずだ。
「あ、土地神様！」
とある旅館の娘が声をかけてきた。
『これは一体…？』
「あれ、土地神様聞いてませんか？」
『何がだ？』
「明後日からお客様がいらっしゃるそうですよ。」
客？そんなことは一言も聞いていないが…
「町長さんによると、凄く偉い方々なんだとか。」
まさか…
「名前は確か…黒心株式会社でしたかね。」
『ｯ…？！』
黒心…
やってくれたな…町長。
「土地神様？どうしましたか？」
『いや、何でもない。』
「あ、私そろそろ行きますね！」
『あぁ。』
娘は旅館の方へ戻って行った。
『…まずいな。』
結界の強度を上げるか…？
いや、相手はどんな個性を持っているか分からない。
簡単に破られてしまう可能性がある。
『ｯ…』
私は急いで社へ戻ると、鳥居の上に座って目を閉じた。
『っ…はぁ…』
結界を何重にも重ねる。
『後は…』
立ち上がり、もう一度町へ戻った。
『紗代(さよ)、妾だ。』
軽く戸をノックする。
「土地神様、どうなさいましたか？」
そう言って出てきたのは長い黒髪を一つに束ねた女性。
彼女の家系は代々、土地神に従えているのだ。
『話がある。』
.
紗「承知しました。」
『すまないな。紗代にしか頼めないんだ。』
紗「構いませんよ。それに…土地神様が私に頼み事なんて滅多にしないでしょう？だから嬉しいです。」
彼女には自由に生きて欲しくて、あまり頼み事などはしてこなかった。
紗「土地神様も無理をなさらないように。」
『あぁ。ありがとう。』
紗「お気をつけて。」
私は彼女の家を出ると、町長の元へ向かった。
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Mugino(プロフ) - 黒☆闇ＡＵしか勝たん☆(別垢バージョン)さん» コメントありがとうございます❗こちらこそ私の作品を読んでくださりありがとうございます😭✨️頑張った甲斐があります🥺これからも精進して参ります💪🔥 (7月2日 23時) (
レス) id: 8563ed1f80 (このIDを非表示/違反報告)
黒☆闇ＡＵしか勝たん☆(別垢バージョン)(プロフ) - とても面白かったです！！こんな素敵な作品に会えて感動しました！！素敵な作品をありがとうございます (7月2日 16時) (レス) @page50 id: 5c5a18c56d (このIDを非表示/違反報告)
Mugino(プロフ) - 桃華さん» コメントありがとうございます！こちらこそ、この作品と出会って頂きありがとうございます！とっても嬉しいです🥰 (2022年11月2日 19時) (レス) id: 8563ed1f80 (このIDを非表示/違反報告)
桃華 - 神作品過ぎて…！！😭素敵なお話を生み出して下さってありがとうございますっっ！！！ (2022年11月2日 16時) (レス) @page50 id: cf0912901f (このIDを非表示/違反報告)
Mugino(プロフ) - お菓子さん» 喜んで貰えて良かったです〜！ありがとうございますぅぅぅ！！(｀；ω；´) (2022年10月9日 18時) (レス) id: 8563ed1f80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mugino | 作成日時：2022年3月3日 3時
