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「て、てつやさん？」
「あ、きた」
何ということだろう。
手紙が来るようになった日から2週間経った頃。
残業で遅くなってしまったので
今日もコンビニ食を買いに近所のコンビニに行くと
喫煙コーナーに、てつやさんがいたのだ。
すぐに駆け寄った。
て「りょうに住所どこだか聞いちゃった」
「あぁ、そういうこと…、で、どうしたんですか？」
て「いやーなんとなく、どうしてるかなーって」
「どうって…」
一瞬、1週間前から来るようになった手紙を思い出す。
でも言葉にはせずにしまい込んだ。
「元気ですよ、前の生活と何も変わりません」
て「ん、ならいいんだけど……」
てつやさんは納得してくれたようで
吸っていたタバコの火を消す。
て「……ちょっと、乗ってく？」
てつやさんは親指でオレンジ色の高級車を指す。
「…いいんですか？」
て「おう！」
助手席にお邪魔するとエンジンがかかる。
「かっこいいですね〜」
て「だろ〜？」
仕事で疲れていても、テンションが上がる。
疲れなんて吹っ飛んだみたいだ。
そのまま走り出して、どこを目指すとかもなく
気楽にドライブをした。
色んな話をしているうちに、恋バナになった。
て「Aさんは、彼氏とかいないの？」
「彼氏ですか？いませんよ」
て「あ、いないんだ」
「てつやさんこそ。あれくらいファンがいたら彼女くらいいますよね？」
て「いないんだよなーそれが」
「えー意外ですね。じゃあ好きな人とかは？」
て「気になってる人ならーまぁ〜……」
気になっててつやさんを見つめていると
てつやさんはチラチラとこちらを見てくる。
て「な、なに」
「…てつやさんもそろそろ結婚とかって考えてます？」
正直、この質問は私の中の解けない問題だ。
周りの人たちはみんな結婚していってしまう。
でも自分はまだバリバリに働いている。
男性との接点はあっても、既婚者だったり
恋愛対象として見れないということが多い。
自分の結婚する未来が見えない。
勝手に親近感を感じる、てつやさんが
どう考えているのか、純粋に気になったのだ。
て「めちゃくちゃ結婚したい」
「やっぱそうなんですね〜…」
みんなそうなんだな、とホッとする。
似ている境遇の人がいなくて
不安で、心細かったのかもしれない。
伸びをして新鮮な空気を吸う。
て「俺と結婚する？」
てつやさんの言葉に、思考が停止した。
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郷(プロフ) - ほんさん» いえ…教えてもらわなかったら気付きませんでしたから、感謝するのはこちらの方です！最後まで読んでくださり、ありがとうございました…！ (2020年9月19日 22時) (
レス) id: 9d2a7641bf (このIDを非表示/違反報告)
ほん(プロフ) - 郷さん» 完結おめでとうございます！先程のコメント、作品読み終わる前にしてしまいました、お許しください~_~;文が綺麗で素敵でした、、！他の作品も読ませていただきます(^^) (2020年9月19日 22時) (レス) id: 6590fa2801 (このIDを非表示/違反報告)
ほん(プロフ) - 郷さん» そうでしたか、それならよかったです(^^)これからも応援しています！郷さんのペースで更新頑張ってください＼(^^)／ (2020年9月19日 22時) (レス) id: 6590fa2801 (このIDを非表示/違反報告)
郷(プロフ) - ほんさん» あっ…！見落としていました。教えてくださり、ありがとうございます。そして読んでくれてありがとありがとうございます！ (2020年9月19日 8時) (レス) id: 9d2a7641bf (このIDを非表示/違反報告)
ほん(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらっています(^^)25話が無いのは故意なんでしょうか、、？気になってしまったのでコメントさせていただきました、余計なお世話だったらすみません~_~; (2020年9月16日 17時) (レス) id: 6590fa2801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：郷 | 作成日時：2020年9月7日 18時
