story-14 ページ10
人は空気がないと浮かばない
まさに今起こっていることがそれだった
息を吸いたくても沈む一方で、一向に浮かばない
セラ『ゲホッ…』
ついに最後の空気を吐ききり、大きく水を吸い込む。
頭にも酸素が回らなくなり、視界もぼやけ、意を決して目を閉じた。
その瞬間、私のまわりをふわりと暖かい光で包まれた。
セラ『息ができる…!』
何が起きてるのかよく分からないまま、その光に包まれていた。
とても不思議だった。あれほど重かった体も、今は空気のように軽く、動きやすい。
少しすると、下が浅くなり、足がつく状態になった
海の中でぼやけていた視界がはっきりとし、光の元を探す
よく見ると、それは服の中で光っているようで…
セラ『これは…!私のネックレス…?』
家に代々伝わる家宝のようなもので、父上から預かった大きな宝石のついた首飾りだった。
父上からは、この首飾りのことは何も聞かされていない。
真っ赤な宝石が眩いほどに輝き、私を包み込む。
セラ『…林檎。』
その言葉を最後に、私は力を使い果たした─。
目が覚めると、それは新しい物語の幕開けだった。
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〜セラ・父side〜
私は国中、国外を1週間探し回った。
すると、見つかったのはセラとともに消えたセラの愛馬と、その近くにあった得体の知れない骨だけだった。
どうしても嫌な方に考えてしまう自分を殴り、探して2週間たった頃には、もう兵士の気力も希望も失っていた。
信じたくないが、その骨もセラの大きさとよく似ていて、皆、セラだと思っている。
後日、国を挙げてセラの葬儀を行い、墓にはたくさんの花が添えられた。
息子はおいおいと子供のように泣きじゃくり、娘も墓にすがりついて泣き喚いた。
セラが帰ってくることはもうない─。
story-14 end…
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うわああ、めちゃくちゃシリアスやないかい!
↑なぜに関西弁?;
この話はゼンと出会う寸前の出来事ですね。
ええーと、それでですね、もうそろそろくっつけたいと思います!
セラとオビ!ここまで長かったですね〜。
上手く引っつけるよう頑張ります!
では!ごゆっくり(*´ω`*)
15話 story-15《 Confession→←story-14
162人がお気に入り
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ユイカ(プロフ) - とても面白いですね!ファンになりました!更新頑張ってください! (2020年6月26日 17時) (レス) id: b470749ec2 (このIDを非表示/違反報告)
神楽 - めっちゃ面白いですね!!好きです!更新頑張って下さい!!楽しみにしてます (2019年1月22日 22時) (レス) id: 0384dad94b (このIDを非表示/違反報告)
ハルハル☆(プロフ) - サクラさん» 大ファンだなんて!ありがたいお言葉ありがうございますー!。゚(゚^ω^゚)゚。 (2017年10月17日 16時) (レス) id: 5cd1bf599d (このIDを非表示/違反報告)
ハルハル☆(プロフ) - まりねえさん» ありがとうございます!m(*_ _)m (2017年10月17日 16時) (レス) id: 5cd1bf599d (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - ハルハル☆さんの大ファンです! 更新頑張ってください! 待ってます! (2017年6月17日 13時) (レス) id: 548bac4832 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハルハル☆ | 作成日時:2017年3月12日 23時