story-16 ページ20
セラ『…王家の紋章。』
宝石の奥に紋章が刻まれており、光を当てると眩しく輝いている。
お父様から頂いた、大切なネックレス。
セラ『なくなったかと思ってた…、掃除してよかった!』
私はそのネックレスを首にかけ、見えないように、そっと服の中に隠した。
セラ『んじゃ、また掃除再開!!』
私はしたことも無い部屋の掃除をすることとなった。
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そして、時は進み夕日が沈む頃。
結局、掃除出来たのは机の周りと窓際だけ;
城の人に頼んでたから、この歳にして初めての掃除になってしまった。
まあ初めてにしてはいい感じじゃない??
ふぅ…、と一息つくと部屋の扉がノックされた。
兵士「セラどの。イザナ殿下がお呼びです」
セラ『(うわ〜!きたー!絶対ヤバイやつだぁぁああ!!)
はいはーい、すぐ行くー』
うっ…、行きたくない…。
足も気持ちも重い…。
セラ『はぁ…。』
ちゃんとした正装をすると、いつも以上に重い扉を踏ん張りながら押すのであった。
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先程よりも更に重たそうな扉を、今回は兵士が開けてくれる。
部屋へ一歩踏み入れると
イザナ「待ってたよ、セラ」
セラ『ご要件は何でしょうか、イザナ殿下。』
イザナ「相変わらず冷たい目をするね、セラは。」
それはあなたが嫌いだからです。と言いたいところだが、そんなことを言ったらどうなることか…。
イザナ「先程、隣国 タンバルンから書状が届いた。
タンバルンで開かれる夜会に、君を招待したいそうだ」
セラ『…!?』
いきなりの事に、少し咳き込む。
イザナ「以前あちらの第一王子のラジどのをクラリネスに招いただろう?
その時、君と白雪に世話になった礼とのことだ」
セラ『では白雪も招かれているのですか?』
イザナ「ああ。だが、この話は少し黙っておいてくれないか?
きちんと話をしないといけないからね」
セラ『わかり…ました。』
というか、なぜ私まで…?;
私何かお礼されるようなことしたっけ?;
イザナ「クラリネスから戻って以来、一国の王子としての意識に向上が見えると耳にしている。
セラ。
君がラジどのに向けた言葉、あれがいい薬になったんじゃないかな」
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ユイカ(プロフ) - とても面白いですね!ファンになりました!更新頑張ってください! (2020年6月26日 17時) (レス) id: b470749ec2 (このIDを非表示/違反報告)
神楽 - めっちゃ面白いですね!!好きです!更新頑張って下さい!!楽しみにしてます (2019年1月22日 22時) (レス) id: 0384dad94b (このIDを非表示/違反報告)
ハルハル☆(プロフ) - サクラさん» 大ファンだなんて!ありがたいお言葉ありがうございますー!。゚(゚^ω^゚)゚。 (2017年10月17日 16時) (レス) id: 5cd1bf599d (このIDを非表示/違反報告)
ハルハル☆(プロフ) - まりねえさん» ありがとうございます!m(*_ _)m (2017年10月17日 16時) (レス) id: 5cd1bf599d (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - ハルハル☆さんの大ファンです! 更新頑張ってください! 待ってます! (2017年6月17日 13時) (レス) id: 548bac4832 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハルハル☆ | 作成日時:2017年3月12日 23時