story-16《 新たな風 ページ17
.
青い空、白い雲、賑やかな王都、テキパキと働く人々。
いつもと変わらない平和な日常。
ただ一つ変わったことは…。
オビ「なにしてんのー、セラ嬢」
セラ『オっ…オビ?!』
オビ「いやいや、そんなに驚かなくても…;」
そう、私とオビはこの間の件でお付き合いを始めたのだった。
セラ『いや〜、なんか慣れなくって』
オビ「ふーん、じゃあ慣れるまで驚かし続けようか?」
セラ『そりゃ普通に驚くでしょうが;』
あそっか…と手をぽんと叩き納得の表情を浮かべる
こうして話してるには問題ないんだけれど、少し意識してしまうだけで鼓動が高鳴って…。
セラ『…!///』
オビ「ん?セラ嬢、顔赤いけど大丈夫?」
セラ『だ、だ、大丈夫!』
こんな調子だ。
さっき考えていたことは忘れようと、中庭を覗くと、リュウが木の上をじっと見つめていた。
オビもそちらに気がついたようで、リュウに呼びかけた
オビ「なにしてんだい、リュウ坊〜」
リュウの見ている方が気になり、私もついていく。
リュウ「オビさんにセラさん」
セラ『なーにしてんの?
って、あちゃー、引っかかっちゃったのかー』
リュウ「うん」
オビ「えーっと…、取らないのかい?」
この高さだとリュウでも登れば取れるはずなんだけど…。
リュウ「…木登りしたことない」
セラ&オビ「え!?ほんとに!?」
↑いつも木登りしてる方々
オビ「そら困ったね。まっ、いっちょ登ってみたら?」
リュウ「……うん」
早速登り始めるリュウ。
セラ『まさか、今時木登りしてない子供もいるんだなー』
オビ「まあ俺らが特殊なだけかもだけどね」
登り始めて高さがちょうど私の頭より上に来たところで、止まってしまった。
セラ『ん?どうかした?』
リュウ「……」
オビ「…身動きとれない?」
リュウ「…」
必死で手を伸ばすが届かないようだった。
オビ「わかったわかった。木登りはあとまわしね」
リュウ「うわっ!」
よいしょとリュウを肩車してあげるオビ
こうして見ると兄弟だね、こりゃ。←
オビ「届くでしょ?」
セラ『ていうか普通にとってあげても良くない??』
オビ「それ言っちゃダメなやつだね;
リュウ坊何歳だっけ?」
リュウ「じゅ、12…」
オビ「軽っるいなー」
セラ『リュウー、取れた??』
リュウ「うん。なんとか」
162人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユイカ(プロフ) - とても面白いですね!ファンになりました!更新頑張ってください! (2020年6月26日 17時) (レス) id: b470749ec2 (このIDを非表示/違反報告)
神楽 - めっちゃ面白いですね!!好きです!更新頑張って下さい!!楽しみにしてます (2019年1月22日 22時) (レス) id: 0384dad94b (このIDを非表示/違反報告)
ハルハル☆(プロフ) - サクラさん» 大ファンだなんて!ありがたいお言葉ありがうございますー!。゚(゚^ω^゚)゚。 (2017年10月17日 16時) (レス) id: 5cd1bf599d (このIDを非表示/違反報告)
ハルハル☆(プロフ) - まりねえさん» ありがとうございます!m(*_ _)m (2017年10月17日 16時) (レス) id: 5cd1bf599d (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - ハルハル☆さんの大ファンです! 更新頑張ってください! 待ってます! (2017年6月17日 13時) (レス) id: 548bac4832 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ハルハル☆ | 作成日時:2017年3月12日 23時