Winter Magic (ページ8)

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「おい、起きろ」

目を開けたら、無駄に綺麗な顔が目の前にあった。

「え、え、草川？なになに？」

草「なにじゃねぇよ着いたんだよ起きろ」

草川にたたき起こされる。

あれ…？

福田は？村田は？船津は？

待っていつ私寝たんだろう…

「あ！草川待って！私、荷物持ってくるの忘れた」

草「お前の荷物なら3人がホテルに持っていった」

「ごめん…ありがとう」

草「御礼ならリョウガに言って」

「？」

草「…寝かせてやれってリョウガが」

船津はどうして私に優しくするんだろう。

どうして私は船津にドキドキしてるんだろう。

「ねぇ、草川は友達が突然可愛く見えてドキドキしたことある？」

草川なら分かるんじゃないか、そんな気がした

草「…俺そういう経験ないから」

「そっか」

草川はそれ以上は何も言わないで遠くを見てた。

草「そんなことより、早くスキーウェアに着替えてこいよ」

私の頭をくしゃくしゃにして草川はスキー場の方へ歩いていく。

珍しいこともあるんだな…

草川の背中はなんだか小さく見えた。