ある９人兄弟の物語 ４

大試食会 ページ21

光side






光「新作メニュー？」



忠『そう、もうちょいメニューを増やそうと思って何個か候補あんねんけどどれがいいか迷ってんねん』




今日のお昼ご飯は何にしようか



なんて考えてたある日の昼前





大倉くんからそんな電話が来た





忠『ほんで光兄弟多いから試食してみてくれへん？』




もちろんお金は取らへんからさ




そう付け加える大倉くん






昼ごはんの準備はまだしてないし、なにより昼食代が浮くのは助かる





だけど俺らでいいんだろうか






光「俺たちでいいんですか？
エイトのみなさんで決めた方が...」






人数でいったら十分なはずだ



それに店のこだわりとかもあるかもだし...






忠『いや、あいつら「うまい」しか言わへんから何の参考にもならへんねん
無理には言わへんけどどう？』






あー...



あの人たちならありえる






光「じゃあ行かせていただきます」



忠「ほんまに？よかった、じゃあ待ってるわ」








ピッ







よし、じゃあ中学生組が学校から帰ってきたら行くか








「「ただいまー」」







お、ナイスタイミング♪





光「おかえり」


裕「ひかにいおなかすいたー」






ペコペコだよーと言って肩を組んでくる裕翔





そのお腹からは何かいるんじゃないかってほどぐぅぅーっと大きな音が聞こえる






光「ならよかった。このあと大倉くんの店に行ってご飯食べに行こうよ」



裕「いくー！！」




涼「え、お正月なのにやってるの？」



光「ううん、お店はやってないんだけど、新作メニューを考えてるらしくて試食してほしいみたい」



裕「するー！！」







着替えてくる！！と言って階段を駆け上がる４人




うるさいよ、階段壊れたらどうするの







光「あ、宏太達にも言わないと」







すっかり忘れていた高校生組にも食べに行くと伝え、久しぶりに９人での外食を楽しむことにした







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