ある９人兄弟の物語 ４

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涼介side







「先生！こっちです！」





後「ちっ...」








よく通った声が聞こえ、後輩は声とは逆の方へ逃げていった








俺はというと、急に掴まれていた手を離され、ずるずると壁に持たれながら尻餅をついた







...やっべぇ、超こぇぇ...！








侑「...大丈夫？」




涼「へっ あ、侑李...！」








なんでここに侑李が？帰ったんじゃなかったの？






侑「涼介の靴箱に入ってたメモ、ちらっと見えたから...」







嫌な予感がして...








そう続ける侑李





ピンクのチェック柄のマフラーに顔を埋めながら言うその姿はそこらの女子よりもかわいい




一瞬天使かと思っちゃった←







涼「そ、そっか...先生は？」



侑「あれはウソだよ。涼介が殴られそうになってたから」







きゅうううううんっ







あーー！かわいいっ！





この末っ子超かわいい！同い年と思えない！







涼「そっかぁ、ありがとう」



侑「涼介顔キモいよ」



涼「えっ」






キモいと言われたことに多少のショックを受けながらも、帰ろうと指し伸ばされた手にまたふっと笑顔がこぼれた









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