Last ページ24
．
「、、、、へ。」
Aの手からレモンチューハイの缶がすとんと抜け落ちて、まだ半分以上中身が残っていた入れ物からとぽとぽと爽やかなアルコールが公園に水たまりを作る。
慌てて彼女の足元にかがみ込んで缶を立て、濡れてない？としゃがんだまま見上げると、
俯いて涙を流すA。
『え！？A！？』
次の瞬間。
時間が止まったかと思った。
ベンチに腰掛けてたAがしゃがみこんで、
俺に抱きついてきたんだから。
公園の砂とさっきこぼしたチューハイで汚れちゃうのに、
そんなこと今は考えられなくて。
泣きながら俺に抱きついたAは、小さな声で
「慎太郎のばか。あほ。まぬけ。」
なんて小学生男子もあまり言わないレベルの罵倒をしてくるもんだから、俺も拍子抜けして
え、A？と声をかければ、
肩に押しつけていたおでこを離して、
まだ水分量の多い目で俺を真っ直ぐ見て。
「遅いよ慎太郎。待ちくたびれたんですけど。」
とはにかんだ。
Fin．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 299人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あそ。(プロフ) - あかさん» 素敵なコメントありがとうございます、、！コメントをいただくのは初めてだったので震えながら読ませていただきました笑あか様のご期待にお応えできるよう頑張って参りますのでこれからもよろしくお願いします！ (2021年9月15日 12時) (
レス) id: 19a1f03ea2 (このIDを非表示/違反報告)
あか(プロフ) - 初めてコメントします！とてもときめきました！前作から読ませていただいていますが、あそ。様の書く世界観が大好きです。これからの展開がとても楽しみで、更新を楽しみにしております！！ (2021年9月14日 17時) (レス) id: 10ba3c779d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あそ。 | 作成日時：2021年9月11日 0時
