6話 ページ10
目が覚めても不快感は無くならなかった。今日は大学の授業がある。重い足取りで私は大学に向かう。すれ違う人達にビクビク震える。
｢…………帰りたい｣
ぽつりと呟くとぽんと後ろから触られた。ビクッとなるも勢いよく振り返ると
？｢わ、びっくりした。なにどうしたの？｣
｢……ひより｣
私は彼女の顔を見てホッとした。そんな私を見て首を傾げ
ひより｢怖い顔して……そんなに驚いた？ごめんね｣
｢大丈夫、ぼーっとしてただけ｣
大学の門をくぐり敷地内に入る。ひよりは私の顔色が悪いなど言っていたがお構い無しに講義室に入った。
ひより｢あ、LIMEで知らせたけど既読つかなかったけど｣
｢あ……あぁ携帯朝から見てない。……あ、家に忘れた。｣
昨日電源を切ってからテーブルの上にそのまま置きっぱなしにしていることを思い出す。
ひより｢……A本当に大丈夫？｣
｢大丈夫、大丈夫。｣
私は笑って誤魔化した。
……。
講義が終わると次の講義があるといい、ひよりは私に手を振り去っていった。
ブラブラと帰ろうと思い席を立つと、
｢星名さんっ｣
名前を呼ばれ顔を上げると男3人が私に迫ってきた。名前も覚えてない、顔も……まあ見たことない人達だった。
(だれ……？)
男A｢この後もう講義ない？無いなら遊びに行かない？｣
｢……え｣
(名前も知らない人と行くわけないでしょ)
と言いたいが、ぐっと堪える。誘いはこれまで何回も来た 。相手を不愉快にさせずに断るなんて朝飯前だ。
｢ごめんね！この後、用事あるの。行きたかったなー。3人とも面白いからいい時間過ごせると思ったんだけど残念｣
なんて言えば相手は引き下がる。だが今回は
男B｢えーまたかよ。もしかして俺達と遊ぶの嫌？｣
……またということは前も誘ってきた事がある人達だ。これはまた面倒だ。なんて心の中では真顔で思ってることを笑いながら
｢そんなわけないじゃん、本当に用事なの。タイミング悪いなー。今度また誘ってよ、その時ひよりも一緒にね｣
私は3人の間を通りその場を後にした。
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チナ(プロフ) - 柊さん» 柊ちゃんありがとうございます笑バレちゃいましたw (2021年2月15日 17時) (
レス) id: e6c12722c7 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 続きが読みたくなる作品です！大好きです！！ (2021年2月14日 20時) (レス) id: b30ab4bad1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チナ | 作成日時：2021年2月11日 22時
