5話の後の話 ページ9
マンションの前に行くと震える手で携帯を取りだし私は桧山に電話した。しかし仕事中なのか出ない。慎にも神楽にも羽鳥にも電話したが出なかった。私はぎゅっと携帯に額をつける。
無性に誰かに甘えたくなった。
?「おや、ここで会うのは珍しいこと。」
「!?」
私はビクッと身体をはね、危うく携帯を落としそうになる。
「……ぁ……服部さん……こんばんは。」
服部「はい、こんばんは。」
「……お疲れ様です」
服部「ほい、お疲れさん」
「…………。」
私は黙っていると私の脇を通り彼はオートロックをあけ
服部「ほら入りんさい」
「……ありがとう……ございます」
私は彼に言われた通り入り、エレベーターを待つ。
服部「……。」
「……。」
非常に気まづいので、私はチラチラとインジケーターを見る。
服部「スイーツまだたべてなかった」
「へ……あ、…………スイーツありがとうございました。部屋についたら食べようと思いまして。」
服部「ほーん」
「…………。」
また沈黙が私達に流れるとエレベーターのドアが開く。
のそっと服部さんが入るのでその後に続き入る。
沈黙が続くも部屋のある階に止まり降りスタスタと部屋の前に行き隣で鍵を開けようとしている彼に
「お疲れ様でした。」
ただそれだけを言い部屋に入ると一目散にお風呂に入った。
何度も何度も身体を洗った。見えない汚れを私は必死に洗い落とそうとした。
お風呂からあがると、洗いすぎで少し真っ赤になっている身体に服を着せテーブルに目をやると皆からメッセージが届いていた。
桧山『何か急用か?』
羽鳥『電話なんて珍しいね、どうしたの?』
神楽『なにか用?』
慎『何かあったのか』
皆心配はしてくれ、私はすぐに返事を出そうと思ったが手を止め携帯の電源を落す。
「気のせい、気のせい」
私はぽつりぽつりと自分に言い聞かせてるように呟き布団に入り目を瞑った。
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チナ(プロフ) - 柊さん» 柊ちゃんありがとうございます笑バレちゃいましたw (2021年2月15日 17時) (レス) id: e6c12722c7 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 続きが読みたくなる作品です!大好きです!! (2021年2月14日 20時) (レス) id: b30ab4bad1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チナ | 作成日時:2021年2月11日 22時