22話 ページ34
夏樹と呼ばれる男性に支えられながら外へ出る。
正直全身が痛い。青く痣がある足で1歩、また1歩と進む自分を褒めたいくらいだった。顔にも痛みがあるので多分頬にも痣があるのだろう。乾いた笑いを浮かべキョロキョロと辺りを見渡すと、男と話す玲をみつけた。私は、夏樹さんから離れ痛みを隠すように普段の歩き方で早足で歩み寄り
「っ…玲」
私が名前を呼ぶと彼女は此方に気付き
玲「Aっ…さん？」
名前を呼んでくれるがお構い無しに私は彼女の頬を手で包み込み、
「あなた…頬」
殴られたような跡ができており私は顔が真っ青になるも一瞬で怒りの表情に変わる。
玲「私よりもAさんの方が」
私は辺りを見渡し警官取り押さえられ連れていかれるあの男3人がいた。ずんずんと彼らに近付くと彼等何故か嬉しそうな表情をした。何故か一人の男はボコボコに殴られた痕があった。
男A「俺達の天使が助けに来てくれた」
男B「聞いてくれ、スポンサーだった人が活動報告したらいきなり此奴を殴り始めたんだ」
(一体どうしたらそうなるのだろうか)
呆れを通り越して笑いそうになった。私は一人の男の胸倉を掴んだ。
「私は基本人には優しいよ。それは自他共に認めてる。無償の手は伸ばすだけ伸ばすわ。こんな私ですら助けられるのならいくらでも。でもそんな私にも嫌いな分類は居る。
1つ、私の周りに危害を加えるもの。2つ、私の精神を壊そうとするもの。3つ、私の友人の侮辱をするもの。さて、頭があれば分かるよね。貴方達3人は幾つ私の地雷を踏み抜いたのか
これで嫌わない要素が何処にある？
あのさ勘違いのままだと私の気が収まらないから言っとくけど桧山は努力して今の地位までいった。努力家で色々抱え込むけど私達のことを考えてくれる良きリーダー。羽鳥は輪を取り持ってくれ私達のことをよく見てくれてるし傷つきやすくて繊細で掴みどころない人。神楽は仕事のことになると一生懸命で自分の信念曲げないで立派に真っ直ぐ貫いてくれる真面目な人。慎は自分のことは後回し、周りが傷つかないように振舞ってくれてるのが痛いほど分かる優しい人。まだまだ言い足りないよ。彼らの魅力はこれだけでは無いから。何度私は彼等に救われたことか」
胸倉を掴んだ手をふるわせ私は叫んだ
「知らないくせにあの人たちのこと語らないで!!私の大切で失いたくない友人を侮辱しないで!!」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 163人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
チナ(プロフ) - 柊さん» 柊ちゃんありがとうございます笑バレちゃいましたw (2021年2月15日 17時) (
レス) id: e6c12722c7 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 続きが読みたくなる作品です！大好きです！！ (2021年2月14日 20時) (レス) id: b30ab4bad1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：チナ | 作成日時：2021年2月11日 22時
