19話 ページ31
男A「俺達の天使は目覚めたようだね」
私を連れ去った本人達が部屋に入ってきた。やはり意識を失う直前に話しかけてきたあの3人組だった。
玲は彼らを睨むも私は縮こまるように膝頭を抱える手に力がこもらせ私は目線を下にする。
男B「星名さん?薄暗いの嫌かな」
「……これからどうするつもり。私を連れ去れば私の周辺を張り付いてたなら分かると思うけどあの4人が黙ってないけど」
そういう私を不思議そうな目で見てきた
男A「星名さんと彼等はただのビジネスパートナーでしょ。助ける義理まではないはず」
「……は」
私はその言葉だけで心にズシッと重しがのしかかるような感覚に襲われた。
「……誰から聞いたの」
男C「俺らの天使保護の手助けをしてくれたスポンサーさ」
「スポンサー?」
私は嫌な予感がした。
男A「おい余計なこと言うな
星名さんは彼等といるのは苦痛だっただろ?いくらビジネスパートナーとはいえあんな奴等と居るなんて。人間のくずの4人。自分じゃ何も出来ないあんな奴らと」
「…」
唇をかみしめて爪をたて膝頭に跡がつく。大体この裏が読めてきた。でも彼らの話題を出され私は冷静を保つので精一杯になる
男A「1人は1度おちぶれた桧山グループ。どうせ汚い手を使って今の地位まで返り咲いたんだろ」
違う
男B「赤髪の奴は自分の容姿に鼻にかけ自分の幸せなら周りの女を傷つける。そしてデザイナーが居たよな1人。わがままで後ろ盾で有名になった七光り」
違う違う
男C「そしていちばんチビのやつは…」
「ち」
玲「違います!!」
私が言いそうになった言葉を玲は大声で言った。私は目を見開き彼女の方を見ると怒りに満ちた瞳をしていた。
玲「あなた方は彼等の何を知って言ってるんですか。何を見て言ってるんですか
彼等は」
「やめてッ…この前あったばっかりの貴女に何がわかるの」
彼女のセリフを止め私は手をバンッと床を叩く
男A「邪魔女そうだぞ?星名さんの痛みがお前みたいな奴に分かるかよ」
男B「くそみたいな人間が周りにいたら俺らの星名さんが穢れる」
言いたい放題の男達を無視し私は玲に首を振って見せた。
あのままでは逆ギレし男達が玲に何かするかもしれない。その可能性を考慮し止めた。
腸が煮えくり返るくらい私の怒りは増しているが此処で手を出しても勝てる見込みが無いため私は冷静になる為深く息を吐いた。
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チナ(プロフ) - 柊さん» 柊ちゃんありがとうございます笑バレちゃいましたw (2021年2月15日 17時) (レス) id: e6c12722c7 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 続きが読みたくなる作品です!大好きです!! (2021年2月14日 20時) (レス) id: b30ab4bad1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チナ | 作成日時:2021年2月11日 22時