18話 ページ30
『春風家としてお前を認める訳にはいかない』
『落ちこぼれはお気楽でいいな』
『不要品』
『上を欠陥したのがお前のようなものだ』
『『何故俺/上と同じように出来ないんだ』』
そうね、兄さん、父さん。私なんで違うんだろうね
だから母さんにも手紙でたった一言の『ごめんね』しか言葉がもらえなかった
嗚呼…疲れた
…
…
「…。」
玲「Aさん！」
私を呼ぶ声で目を開けると薄暗い部屋で私を心配そうに顔を覗き込む玲が居た。
「…なんで…」
(意識が無くなる時にあなたの声が聞こえたのは気のせいではなかったのね)
ゆっくり起き上がり周りの状況を確認する。此処は何処かの廃墟だろう。薄暗い狭い部屋に手錠と足枷で身動きが取れない玲の近くに私は倒れていたようだ。私には拘束器具が無く何もつけられていなかった。玲の隣に座りこみ自分の耳につけていたイヤリングを少し触り
盗られていないことを確認する。
「どうして貴女が」
玲「少しAさんが通う大学の教授に用があり」
「そう、玲は運悪いね。私を連れ去る場面に居合わせるなんて。」
玲「Aさんだけでも此処から逃げて下さい。理由はわかりませんが拘束されていないようですし」
「犯人は何故私には付けなかったと思う？1つは拘束器具を私用にしか用意していなかった理由が大きいと思うけど、今どきコンビニにいけば紐くらい売ってる。なのに何故だと思う？」
玲「それは…」
「それは私が拘束されていなくとも逃げ出す心配をしていないから」
玲「…逃げないんですか？」
「目に見える器具だけが拘束手段と思わないで。私が居れば少なくとも貴女に危害はくわえさせない。」
玲「私のことはいいです」
「巻き込んだのはこっち。今から私が何言われてても何されても何もせず黙っててね」
遠くから靴音が聞こえてきた。
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チナ(プロフ) - 柊さん» 柊ちゃんありがとうございます笑バレちゃいましたw (2021年2月15日 17時) (
レス) id: e6c12722c7 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 続きが読みたくなる作品です！大好きです！！ (2021年2月14日 20時) (レス) id: b30ab4bad1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チナ | 作成日時：2021年2月11日 22時
