バレンタイン編 当日2 ページ22
いつものバーに神楽と一緒に行く。
タクシーの車内でワクワクが止まらない私に彼は溜息をつく。
「楽しみ」
神楽「そんなはしゃいじゃって…普通の平日と変わらないけど」
「バレンタインはともかく、羽鳥の誕生日！」
神楽「本人もそう特別な日とは思ってないよ」
「4人とも何でそんな自分の誕生日に執着しないの」
神楽「Aだってそうでしょ」
「否めん」
神楽「ほんとそういう所」
少し笑うもハッとした表情になり彼は口元を隠す。
「？？」
神楽「ほら着いたよ」
「わーい」
大きな紙袋を持ち嬉しそうにタクシーを降りる。
神楽「君本当に僕と同じ26？」
「お主、私をお疑いになるか！」
神楽「前見て歩いて」
…。
「来たよー」
私が顔を出すとドンッと何かに当たってしまいよろける。横にいた神楽が私の身を受け止めてくれたが持っていた紙袋は落ちてしまい
ガサッ
と音を立て長いヒールに踏まれる。私は目を見開きその光景を見て、頭が真っ白になり放心状態に。
神楽「ちょ、大丈夫？」
心配してくれる神楽に私は返事もできなかった。紙袋を踏んだ主を見ると今にも泣きそうな綺麗な女の人だった。紙袋と女の人を交互に見るも足をどける気配がない。
慎「A怪我してないか？」
桧山「A平気か？」
羽鳥「A大丈夫？
…紗良、その足を退けて。」
紗良と呼ばれた女の人は益々泣きそうになり
「五月蝿いｯｯ」
と大声を上げもう一蹴り私の紙袋を踏みつけた。完全に思考停止の私だがキレた慎の声で我に返り
「大丈夫だからっ！」
落ち着かせると女の人は走り去った。多分羽鳥の知り合いなのだと思い追いかけるようにいう。最初は「Aの方が優先」と言ったが私はもう一度「お、い、か、け、て」というと彼は彼女のあとを追った。
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チナ(プロフ) - 柊さん» 柊ちゃんありがとうございます笑バレちゃいましたw (2021年2月15日 17時) (
レス) id: e6c12722c7 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 続きが読みたくなる作品です！大好きです！！ (2021年2月14日 20時) (レス) id: b30ab4bad1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チナ | 作成日時：2021年2月11日 22時
