14話 ページ18
何時間寝たのだろうか目を開けゆっくり体を起こし状況を整理する。
「…今何時…」
外を見るとすっかり暗くなっていた。ベッドから降り窓から庭園を眺めていると、ノックをし使用人らしき人物が入ってきた。
「あ…」
宮瀬「お目覚めになられたんですね。おはようございます、と言ってももう夜ですが。」
「…ですよね、外暗いですし。お世話になりました。…私は何時間ほど寝てましたか？」
宮瀬「一日と5時間程です」
「1日と5時間程度……え、1日と！？」
宮瀬「相当疲労が溜まっていたのでしょう。顔色も良くなっており安心しました。」
「……ご迷惑をおかけしてしまい申し訳ありません。」
他人の家に上がり込みまさか家主に挨拶もせずに1日も寝てたなんて。私は恥ずかしさからか顔が熱くなる。
宮瀬「お風呂のご準備ができてますので、その後に九条さんの所へご案内しますね。お会いしたいそうですので」
「なにから何まですみません。」
…。
九条「久しぶりだな」
「ですね」
お風呂からあがり服を貸してもらい、髪を乾かし少しだけ軽いメイクをした後、宮瀬さんという方に案内され九条と対面した。宮瀬さんが出してくれた紅茶を飲みおちつく。少し向こうの机にはパソコンで何かを打っているカナメがおり、多分耳だけは此方に傾けているのだろう。カナメが紹介した桐嶋という男は九条の後ろにたち此方を見ている。
「…当主である貴方にお礼も言わずに1日もお部屋をお借り眠ってしまい申し訳ありません。ありがとうございます。本当に助かりました。」
九条「いつも通りでいい。体調の方は？」
「大丈夫。眠れてすっきりした。」
九条「眠れなかったのは体調のせいか？」
「…そうみたいです」
カナメ「酷いクマできてたし」
「ね、寝れなくて」
桐嶋「あ？寝れない？走ったりして運動するといいぜ」
九条「彼女は身体は普通の人より弱い」
「これでも2年前よりはマシになりました。……あのところで桧山には」
九条「連絡はした。お前を保護しているうちの1人だ。連絡するのは筋だろ。」
「保護って…」
九条「桧山から貴女を頼まれた。」
「…。」
九条「なにがあった。」
「……桧山たちには言わないと約束してくださいますか？」
九条「いいだろう、保護を頼まれただけだ。内容は『私の口』からは言わない」
重い口を私は開き一つ一つ話した。
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チナ(プロフ) - 柊さん» 柊ちゃんありがとうございます笑バレちゃいましたw (2021年2月15日 17時) (
レス) id: e6c12722c7 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 続きが読みたくなる作品です！大好きです！！ (2021年2月14日 20時) (レス) id: b30ab4bad1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チナ | 作成日時：2021年2月11日 22時
