12話 ページ16
神楽「別に?近くで桧山君の所と仕事があっただけ。そしたら桧山君が君の大学に行けば会えるだろとか言い出して」
説明してくれるが私はそれどころではなかった。何処で誰が見ているか分からない。写真を撮った主が居るかもしれないという不安から全身が震える。冷や汗がでる。
私のせいで桧山や神楽が危ない目や迷惑かかるかもしれない。
「…ちょっと、何で震えてるの?」
ぐいっと私の手首を引き寄せようとするも私は思わず
「近付かないでッッ」
パシッと音が鳴った。何かが手に当たった。顔を上げ確認すると神楽の頬が赤くなっており頬を抑えていた。
神楽「いった… 」
桧山「神楽、大丈夫か?!」
「あ…ちが…ごめん…ごめんなさい」
私が傷つけた。私が彼を…彼等を傷つける存在になりつつある事に気付き私は走ってその場を去った。
「ゲホ…ゲホゲホ」
一定距離走った後近くの公園で私は息を整えるためにベンチに座る。神楽に掴まれ神楽を傷つけた手は今も震えている。咳をしながらも私は神楽の怪我の心配をする。
(怪我させてしまった。手が当たった。ごめんなさいごめんなさい)
自責の念に駆られてると、
?「…君、大丈夫?」
「!」
ぱっと顔を上げると制服を着た綺麗な顔の少年が立っていた。見覚えのある顔だったので自分の記憶を探る。
「あなた…」
?「顔真っ青だけど」
「だ…いじょうぶです」
?「そ?倒れそうな感じだったから。…何か欲しいものない?」
「…水をお願いできませんか?」
?「ちょっとまってて」
…。
「ふぅ…お水ありがとうございます。あ、水のお金…」
?「別に要らない。」
財布を取り出そうとする私を男の子は止めた。ならせめてでもと思い頭を下げる
「助けて頂きありがとうございます。」
?「…すぐ近くに病院あるけど」
「え、いや…病院は…」
?「…知り合いの医者ならいい?」
「え」
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チナ(プロフ) - 柊さん» 柊ちゃんありがとうございます笑バレちゃいましたw (2021年2月15日 17時) (レス) id: e6c12722c7 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 続きが読みたくなる作品です!大好きです!! (2021年2月14日 20時) (レス) id: b30ab4bad1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チナ | 作成日時:2021年2月11日 22時