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1話 ページ2

「薬効体質って……あの?」

羽鳥「そう、あの」

「ふーん……」

桧山がこちらからはまだ何も手を出さない、様子見という命が出たので私はそれ以上気に求めなかった。

まさか後日目の前に現れるとはこの時は思わなかった。

私は紺色のロングコートを着てカバンを持つ。

神楽「なに、もう帰るの?」

「大学生は忙しいので」

神楽「なにそれ、嫌味?」

私はぷッと笑い、

「まさか、本当に忙しいの。課題とか課題とか 」

遠い目で明日の方向を見て言う。

羽鳥「Aはため込むタイプだからね」

「そうそう学ばないのよね」

慎「そこ威張るところか」

呆れたように慎が言う。少し考え桧山が、

桧山「……家まで送ろう」

と席を立ったので私は彼をもう一度席に座らせ、

「けっこーでーす。タクシーで帰りますので」

羽鳥「とか言ってまた歩いて帰る気でしょ」

「そんなことしたらまた神楽に絞められるから本当にタクシーで帰るわよ」

神楽「ちょっとそれ僕が君に怖い事したみたいじゃない」

「胸に手を当てなさい、その通りだから」

神楽「Aッ」

「あははは、じゃあ帰るね。皆あまり飲みすぎないでね」

そう言って私はバーを出た。私は彼等に宣言した通りタクシーを捕まえようとした。


したのだ。
まあ人生上手くいかないものだ。

「捕まらなかったー、人多すぎ。そう、これは不可抗力。」

ぶつぶつ呟きながら私は歩いて家に帰る道を歩く。上を見上げると都会のせいか星は見えずただただ黒い空が広がっていた。私はふぅと息を吐き、よし明日からも頑張ろうと意気込んで信号を待っていると、

ピロン

通知音がなった。私は携帯を見る

羽鳥『あれー?タクシーで帰るって言ったはずなのに何でタクシー乗り場とは逆の方向に歩いてるのかな?』

……。

……。

チラッと車道の方を見ると、赤信号で止まっている車の中に明らかに高級車で明らかに見覚えのある車がいた。

「……ひぇ…… 」


…………。

車に乗せてもらい、飛び交う私への注意。

神楽「ほんとバカ」

「不可抗力なんだってば」

桧山「女性がこんな夜中に1人出て歩いては危ないと言っただろ」

「うん、ごめん」

慎「おって正解だった」

「うん、有難う」

羽鳥「ここら辺この前痴漢が出たって聞いたよ」

「ほんっとありがとね!?!?」

痴漢と聞いて私は本当に彼等に感謝した。

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チナ(プロフ) - 柊さん» 柊ちゃんありがとうございます笑バレちゃいましたw (2021年2月15日 17時) (レス) id: e6c12722c7 (このIDを非表示/違反報告)
- 続きが読みたくなる作品です!大好きです!! (2021年2月14日 20時) (レス) id: b30ab4bad1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:チナ | 作成日時:2021年2月11日 22時

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