13話 ページ14
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日曜日、今日はバイトが無い日だった。
この街に来てから初めてショッピングモールでゆっくり買い物をした。
ちょうどバーゲンだったので、多少買いすぎてしまった袋をガサガサと揺らして路地を歩いていた。
その時、後ろからクラクションが鳴らされた。
｢Hey、子猫ちゃん。乗ってかない？｣
｢わ、ベルモットさん！｣
普通の車が真横に止まり、その窓から顔を出したのはベルモットさんだった。
さすが美人さんだ、サングラスが良く似合う。
お言葉に甘えて、家まで送ってもらうことにした。助かった、正直腕がもう限界だったのだ。
車に乗り込むと、運転席にはベルモットさんではなく、別の男の人が乗っていた。
あれ、あの金髪どこかで……、
｢あっ、もしかして、ポアロの、｣
｢……やぁ、2日ぶりですね。｣
振り向いたのは特徴のある外見のポアロの店員さんだった。たしか安室さん、だったような。
この前コナンくんに、連れていかれた時以来の再開だ。まさかこんな所で会うなんて思いもしなかったけど、何故安室さんとベルモットさんが同じ車に乗っているのだろうか。
ま、まさか、恋人同士……なのかな。
｢あら、バーボン、知り合いだったの？｣
｢えぇ、よくポアロに来てくれるお客様で。｣
｢へぇ……そうなの？｣
｢え、あ、はい。｣
実際には常連と名乗るには程遠いけれど、ポアロに何かしらの縁で行ったのは確かだ。
でも、さっきベルモットさんが安室さんの事を｢バーボン｣と言っていた。それは何の名前なんだろう。彼の二つ名、なのかな。親しい人にしか呼ばせない名前とか。
と、ぐるぐる思考を巡らせていると、ふいに安室さんが口を開いた。
｢ところで、ベルモットとお嬢さんはどういった関係で？｣
安室さんの問にベルモットさんは｢そうねぇ、｣と口角を上げながら窓の外を見た。
そういえば、改めて聞かれると悩むものがあるなぁ。私は助けてもらった形だけど、なんて言えばいいのやら。
｢しいて言うなら……ある人のおかげで今の私がいる、感じです。｣
｢私はその手助けをしただけよ。｣
｢……そう、ですか。｣
間違いではない。ジンさん達がいなければ、私はあの時野垂れ死にしていたし、こうやって買い物もすることができなかっただろう。
本当に感謝してもしきれないのだ。
でも、何故だろうか。
ミラー越しに、安室さんの何か思い巡らせているような顔が頭から離れなかった。
続く (更新停止中)
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高原(プロフ) - 海鼎さん» うわぁー！再びコメントありがとうございます！頑張ります！ (2018年1月27日 21時) (
レス) id: 07676443a0 (このIDを非表示/違反報告)
海鼎 - イラストがうますぎて泣きそうです...！更新頑張ってください！ (2018年1月27日 20時) (レス) id: 489d0b19f8 (このIDを非表示/違反報告)
高原(プロフ) - 馨さん» そうなのです……イラストは私が描かせて頂きました！そう言って貰えて光栄です！頑張ります！ (2018年1月12日 8時) (レス) id: 07676443a0 (このIDを非表示/違反報告)
馨 - イラストは作者様が描かれたのでしょうか...？！！？ とってもお上手で設定のページで数分ほど硬直しました.....あの絵だけで30分は語れる自信が...(( 、お話も大好きです！！！ トリップモノの中でも着目できるくらい...！！！(？) (2018年1月11日 20時) (レス) id: e10e5449fb (このIDを非表示/違反報告)
海鼎 - ﾌｻｧ....(髪の毛が飛んでいく音) (2018年1月4日 22時) (レス) id: ecba555ceb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：高原 | 作成日時：2017年12月25日 1時
