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53話 ページ4










「って訳で、俺達グリードアイランドを手に入れるために資金稼ぎをしてるんだ。」


「今回のオークションにそのゲームが競りに賭けられるんだけど、全然お金が足りなくて。」



キルアとゴンが一通り説明すると、彼女はふむ、と頷いた。

要するに、ゴンくんのお父さんを探すためにグリードアイランドをオークションで競り落としたいという事。そういえば、ミルキもゲームの秘密が知りたいって言ってた。



「そこで姉貴にも手伝って欲しいってわけ、言っとくけど拒否権ないからな。」


「もちろん大丈夫。私にできる事があったら何でも言ってね。」


「ありがとうAさん!」



その時、ゴンの携帯が鳴り響いた。はい、と彼が出ると「蜘蛛」という単語を発した後、少しばかり深刻な表情になる。

通話を切ると、すっと立ち上がり、キルアも何かを察したのか石垣に座っていた腰を上げ、Aの手を引いた。



「キル、どこに行くの?」


「いいから、ちょっと来て。」


「ちょ、おい!競売はどーすんだよ!」



叫ぶゼパイルに2人は「任せる!」とだけ言って、走り出した。どこに行くかも分からないまま、彼女は小さな背中に付いて行った。












連れてこられたのは大きな喫茶店。建物の上階にあり、その1席にはレオリオが座っていた。

キルアに変わって、レオリオは彼女に蜘蛛の懸賞金についてを1から10まで教えた。



「幻影旅団って……、お父さんが言ってたあの幻影旅団かしら。」


「そ、その幻影旅団。」


「お父さんが言ってた……?」



下にいるターゲット2人を見ながら、彼女は頼んだ紅茶を一口飲んだ。

三年前、シルバがある盗賊団のメンバーの1人をやっていた時、珍しくボヤいてた。「割に合わない仕事だった。」と。

どうやらレオリオ達の考えは、幻影旅団1人に懸かっている懸賞金が馬鹿でかいらしく、そのメンバーを捕まえて大儲け、無事グリードアイランド購入!という事らしい。



「……やめておいた方がいいわ。」


「Aまでそう言うのかよ……。」


「一人ならまだしも、二人が相手となると貴方達を守れる自信がないの……。」



ターゲット2人を見た瞬間から感じていた、ヒソカ級の念能力者か、それ以上であると。

もうすでにあの男女は、何処からか見られている事を感じ取っているかもしれない。正直、1人でも危ういと思っていた。



だけど……







「……そういう訳いかないんでしょう?」

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生わさび。(プロフ) - うわぁぁ久しぶりに神作品見つけたのに終わりかぁ…!!悲し〜!! (11月1日 17時) (レス) @page10 id: 612ca8c02a (このIDを非表示/違反報告)
名無し64451号(プロフ) - 更新まってます泣 (2022年8月18日 0時) (レス) @page10 id: 6f674f571c (このIDを非表示/違反報告)
かすみ(プロフ) - 続きを待っています!! (2020年9月7日 10時) (レス) id: e53abe021c (このIDを非表示/違反報告)
ピポ助(プロフ) - この後クロロと夢主が関わる場面がとても楽しみです!また更新されることを、心待ちにしています! (2019年10月22日 21時) (レス) id: 4111e46406 (このIDを非表示/違反報告)
コハク(プロフ) - 続きを楽しみに待ってます! (2019年1月26日 18時) (レス) id: 47a981dd8c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:高原 | 作成日時:2017年11月12日 1時

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