51、疑問 ページ16
ノーマンside
夜。
暗くなった部屋のどこかから大きないびきや、「パンケーキ食べたい」などという不思議な寝言を言ってる子がいた。どうぞ食べてください。
あれから色々あったけど、無事レイに話すことが出来た。
というか勘づかれてしまった。エマとこのことをレイに話すかどうかを話し合っていると、傍にレイがいたのだ。｢助けてくれる？｣と僕が尋ねると、少し戸惑いながらも頷いてくれた。
『 鬼…農園…ママが敵……？…ヤバくね！？
！あっだから格子窓！』
僕達の話を聞いたレイの反応は意外にも軽かった。エマにも｢バカにしないの？！｣突っ込まれている。それに、僕は不思議に思ってしまった。
少しでも苦い顔をすると思ってたのに、至って普通の反応だった。
疑い深いレイが
ママのこと好きなはずなのに、信じていたはずなのにあっさりと納得していた。おかしい、という言葉がグルグルする。
あの子のことも…この世界のことも…
＿＿＿まるで、"最初から知っていた"かのように。
｢考えすぎかな…｣
はぁ、とひとつため息をついた。
…全員で脱獄する。
レイは渋々賛成してくれたけど、多分認めてないだろう。いや、絶対認めていない。
確かにレイの言い分も理解できるし、エマがいなかったら僕もレイに賛成していただろう。
『置いていけない、これ以上家族が死ぬのは嫌だ…！』
だけど僕も、
エマもいるし僕もいる。3人で考えればなにか策はあるはずだ。
誰一人として、死なせない…！！
全員で脱獄してやる…！！
少しだけ開いてあるカーテンからは、大きな月が優しく僕達を見守ってくれていた。頑張れ、と応援してくれているようにも見える。
そして時計の短針が11を回る頃、強い眠気が僕を襲い、ゆっくりと重たい瞼が閉じられていった。
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ま る(プロフ) - ドレミさん» ありがとうございます！ (2020年8月9日 23時) (
レス) id: daec944286 (このIDを非表示/違反報告)
ドレミ(プロフ) - すごい面白かったです！更新楽しみにしてます。頑張ってください！ (2020年8月1日 2時) (レス) id: be212e7380 (このIDを非表示/違反報告)
ま る(プロフ) - 伊織さん» 嬉しいです！！(感動)ありがとうございます！！ (2020年7月10日 20時) (レス) id: daec944286 (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - 好きです！！（唐突）これからも楽しみにしてます、頑張ってください！ (2020年5月24日 9時) (レス) id: 70033b6f85 (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - lkwistervenさん» だ、大丈夫ですか…？（震）よし、私も鏡をわr((殴 (2019年11月30日 18時) (レス) id: 5389d4eda8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ま る | 作成日時：2019年4月25日 20時
