44、当日 ページ8
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ハローウィン当日は、朝から賑やかだった。
キャッキャ言いながらみんな飾り付けを楽しんでいる。
「ノーマン、行くよっ！！」
名前を呼ばれて振り返ると、エマがニヤリと笑い僕の手を引っ張っていく。
「えっ…ちょっと…！！」
着いた場所は、2つの部屋の前だった。
「ノーマンは左の部屋にはいってね！！」
そう言い残し、エマは右の部屋に入って行った。
僕は訳が分からないまま、恐る恐る扉を開けた。
部屋の中には最年長の女子二人と、メイクをさせられてるレイの姿があった。凄く嫌そう。
「別に俺はいいのに…」
ブツブツ文句を言いながらも最年長のされるがままになっている。
「はい、おしまい！…うんかっこいいよ〜！」
疲れ切った顔をしているレイは、悪魔の格好をしていた。｢似合ってるね｣といったらすごい睨まれた。
本当に似合っているのに…
「はい、じゃあ、次はノーマンね！」
「え！？僕もやるの！？」
「あったりまえでしょ〜！なんのために呼んだと思ってるの！」
「頑張れ、ノーマン」
同情を含んだ声でレイが言った。
ღ…ღ…ღ…
「はい完成！似合ってるよ〜！」
渡された鏡を覗き込むと、天使の格好をした僕が映っていた。
「う、うわぁ…別人…」
「それな。自分が自分じゃないみたいだ」
僕の言葉にレイが反応してくれた。
そして、2人して部屋の外にでると、｢あ！｣という声が聞こえた。
「2人、終わったんだね！格好良いね！二人とも」
エマとAも終わったらしく、エマがにこやかに笑った。
エマは魔女の格好をして、目の下にキラキラしたものをつけている。
Aは、他の本に書いてあった不思議の国の〇リスの格好をしていた。
「二人とも可愛いね。」
僕の言葉にエマはフフっと笑った。
だけど、Aは、レイをみたまま固まって動いてない。
「…？俺になにかついてるか？」
「…えっ。なにもついてないよ！」
Aは顔をほんのり紅くして俯いた。
彼の耳も紅く染めまっているようにみえた。
「よし、じゃあ、お菓子をたくさん貰いに行こう！」
エマはワンピースを舞い上がらせて一目散に走り出した。
「アイツの目的ってやっぱりそっちか」
レイの言葉に僕は笑う。
……ってあれ？Aは？
周りを見渡しても、Aの姿がどこにも見当たらない。不思議に思いながらも僕は別の場所に移動しようと歩き出した。
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ま る(プロフ) - ドレミさん» ありがとうございます！ (2020年8月9日 23時) (
レス) id: daec944286 (このIDを非表示/違反報告)
ドレミ(プロフ) - すごい面白かったです！更新楽しみにしてます。頑張ってください！ (2020年8月1日 2時) (レス) id: be212e7380 (このIDを非表示/違反報告)
ま る(プロフ) - 伊織さん» 嬉しいです！！(感動)ありがとうございます！！ (2020年7月10日 20時) (レス) id: daec944286 (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - 好きです！！（唐突）これからも楽しみにしてます、頑張ってください！ (2020年5月24日 9時) (レス) id: 70033b6f85 (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - lkwistervenさん» だ、大丈夫ですか…？（震）よし、私も鏡をわr((殴 (2019年11月30日 18時) (レス) id: 5389d4eda8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ま る | 作成日時：2019年4月25日 20時
