検索窓
今日:37 hit、昨日:71 hit、合計:212,160 hit

Who said love is blind? ページ29

.





冬の夜の空気に身体が冷え始めたのを感じながら、


足早に家へ向かう


マンションのエントランスを抜け、エレベーターを待つ時間でさえもどかしくて


私の頭の中は彼のことでいっぱいだった








|







|








『え、何で、、』





やっとの思いで辿り着いたその場所



小さく呟いた独り言は冷えた空気に消されてしまった



想いが強すぎて遂に幻覚でも見えるようになったのだろうか



目の前でドアにもたれかかっているのは






紛れもなくずっと会いたくて堪らなかった人












SC「A、、、、」





私の姿に気づいた彼は小さく名前を呼んだ



実際に聞くその声は電話よりも何倍も優しくて



私の目からは涙が一滴ずつ静かに流れ出す



数ヶ月の会えない期間で、想像以上に心はやられてたみたい



誰が来るかもわからない家の前で、



彼に抱きついた







『スンチョル、会いたかった、、、』




SC「俺も」





彼の大きくてしっかりした身体に包まれて、


安心感からか涙は止まることなく流れ続ける


そんな私の涙を優しく拭ってくれた彼もまた、泣きそうな顔をしていて


ふと、彼の手がとても冷えていることに気づいた




『いつから待ってたの?寒かったよね、』



SC「ずっと練習してたからそんなに長くないよ」



SC「ただ、Aに会えなくてもう限界だった」



『私もずっとずっとこうしていたかったよ』




会えなかった時間を埋めるように、


お互いの存在を確かめるように、


密着した身体から伝わる温もりに心を委ねた









|








|








SC「明日も朝から練習で、帰らないといけないんだ」



SC「本当はもっと一緒にいたいけど、」




詰め込まれたスケジュールの中、こうして会えたことは奇跡みたいなもので


彼との別れの時間は直ぐにやってくる






外に停めてあった彼の車まで一緒に行って、宿舎へ帰っていく彼を見送った



















この時の私達は、



隣にいるお互いの存在を確かめることで精一杯で



周りに意識を向けることが出来なかったんだと思う







マンションを一緒に出るなんて、



普段なら絶対にすることはなかったはずなのに














神様はどうしても私達を離れ離れにしたいみたい















.

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (273 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1726人がお気に入り
設定タグ:SEVENTEEN , エスクプス , S.coups
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

犬飼いたい(プロフ) - 続き本当に楽しみにしてます!! (7月1日 20時) (レス) @page35 id: 3d5654d2e4 (このIDを非表示/違反報告)
ぴ、(プロフ) - エルさん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです^^ (2022年12月30日 18時) (レス) id: 5aee342cfa (このIDを非表示/違反報告)
エル(プロフ) - こんにちは^ ^楽しく読ませていただいてます‼︎チョリってホント"大切にするよ"めちゃいいそう!いや、言うだろなぁ〜と頷きながら読んでました(๑˃̵ᴗ˂̵)カップルのその後、更に楽しみにしてますね! (2022年12月30日 16時) (レス) id: 2a8565ccfe (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぴっぴ | 作成日時:2022年12月28日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。