. ページ11
.
SC side
一週間前、仕事を終えて宿舎でゆっくりしていたら電話が鳴った
"星が綺麗だから、スンチョルに伝えたかった"
どんな思いでその言葉を言ってくれたのか、なんて俺は聞けるはずもなくて
薄い部屋着しか着ていないことなんて忘れて、外に出た
ただ、同じ夜空を彼女も見上げていることが嬉しくて、
そして、どうしようもなく会いたくなった
|
|
迎えに来た俺を見て微笑んだ表情も
渡したブランケットであったかそうに包まれる姿も
自分の左手に伝わる繋いだ手の温もりも
夜景を見て嬉しそうな横顔も
全部、心から愛おしいと思った
だから、
『スンチョル、好き』
そう小さく呟いた彼女の声を聞いた瞬間
俺は彼女を優しく抱きしめた
|
|
Your side
『スンチョル、』
何が起きたのかわからない、
急に目の前は真っ暗になって、彼の匂いと温もりで包まれている
そっか、抱きしめられているんだ、って理解した時には
目から雫が落ちてきた
SC「A、?」
やめて、そんな優しい声で名前を呼ばないで、
一度落ちた涙を止めることなんて、
今の私には到底出来ることじゃなかった
そう思っていたら、彼の手で私の涙が優しく拭き取られて
私に合わせて少ししゃがんだ彼と、目があった
SC「俺もAが好き、」
SC「大変なことも沢山あるかもしれないけど、絶対に、何があっても守るから」
SC「彼女になってくれませんか?」
いつもは何かを聞くとき、少し照れているはずの彼が
今は真っ直ぐな目をしていて、
『お願いします』
そう言った私を見た彼は、嬉しそうに優しく笑って
SC「大切にするよ」
もう一度、私を抱きしめた
.
1726人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
犬飼いたい(プロフ) - 続き本当に楽しみにしてます!! (7月1日 20時) (レス) @page35 id: 3d5654d2e4 (このIDを非表示/違反報告)
ぴ、(プロフ) - エルさん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです^^ (2022年12月30日 18時) (レス) id: 5aee342cfa (このIDを非表示/違反報告)
エル(プロフ) - こんにちは^ ^楽しく読ませていただいてます‼︎チョリってホント"大切にするよ"めちゃいいそう!いや、言うだろなぁ〜と頷きながら読んでました(๑˃̵ᴗ˂̵)カップルのその後、更に楽しみにしてますね! (2022年12月30日 16時) (レス) id: 2a8565ccfe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぴっぴ | 作成日時:2022年12月28日 15時