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One time, one meeting ページ2

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“韓国の歌姫”




そう呼ばれてから何年経っただろう



キラキラ輝く世間から見た私と、実際の弱くて脆い私のギャップに疲れ始めたのはいつからだろう







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201X年 年末KPOP歌謡祭(架空のものです)




大きなステージの前、私はいつも一人になれるところを見つけて過ごす時間をつくる



誰からも知られない場所で静かに目を閉じて、イヤホンから聞こえる音楽に身を任せる時間が、私をEllaにしてくれる



もう何度も来たことのある会場だから、といつも通りリハーサルの前に小さな部屋に入る



置物で埋めつくされたこの空間の端にいつもみたいに小さく座ろう、、、、、と思ったら今日は先客がいた













SC「誰」






SEVENTEENのエスクプスさんだ、



どうしよう、いつも通りに挨拶しないと、、



SEVENTEENとはデビュー年が同じということもあって、挨拶を交わしたことくらい何度もある



だけど一対一で、しかもこんな狭い空間で、、、、



統括リーダーと言われる彼の独特のオーラに、まだEllaになりきれていない私は立ち尽くしてしまった




SC「あ、Ellaさんか。すみません、なんだか強い言い方をしてしまって」




戸惑う私に気づいたのか、そう声を掛けてくれた彼は優しくて安心する表情をしていた





『いえいえ、こちらこそお邪魔してしまって申し訳ないです。ここで誰かと会うことなんて初めてで、、』



SC「俺もです」





聞けば、彼もよくこういうところで一人になるらしく、今まで場所が被ったことがないのが不思議なくらいだった



自分と彼の小さな共通点に少し心が緩んだ、



だからだろうか、普段の私なら絶対に言わないはずの言葉を発していた




『あの、隣にいってもいいですか?』



SC「いいよ」




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隣にいた時間は5分だったか、30分だったか、



彼のマネージャーさんからの呼び出し電話が鳴るまで、何も話さず二人で座っていた



初対面で、しかも相手は大人気アイドル、



いつもなら緊張しかしないはずの状況なのに、無言のその空気はとても居心地が良かった















そして、一人でいたかったはずの私の心は、電話を受けて戻っていった彼の背中を求めてドキドキしていた

















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犬飼いたい(プロフ) - 続き本当に楽しみにしてます!! (7月1日 20時) (レス) @page35 id: 3d5654d2e4 (このIDを非表示/違反報告)
ぴ、(プロフ) - エルさん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです^^ (2022年12月30日 18時) (レス) id: 5aee342cfa (このIDを非表示/違反報告)
エル(プロフ) - こんにちは^ ^楽しく読ませていただいてます‼︎チョリってホント"大切にするよ"めちゃいいそう!いや、言うだろなぁ〜と頷きながら読んでました(๑˃̵ᴗ˂̵)カップルのその後、更に楽しみにしてますね! (2022年12月30日 16時) (レス) id: 2a8565ccfe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴっぴ | 作成日時:2022年12月28日 15時

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