恋色【Ｌ】

Color.9 ページ9

L「じゃあまずは…そうだな…このケーキを食べさせてくどさい」


「分かりました」


Lの前に置かれている皿の上には、大量の生クリームでスポンジが見えなくなっているケーキ。


うえ…甘そ…


「はい、どうぞ」


ケーキをフォークでLの前に持っていくと、Lは口を開けなかった。


「…食べないの？」


L「『あーん』は？」


自分の顔がみるみる赤くなっていくのが分かる。


拒否できるはずが無いと悟った私は、仕方なく、小さい声で『あーん…？』と言った。


L「え？…聞こえません」


「…あーん…！」


ぱくっ、とケーキを食べるL。


…疲れる…


・


・


・



L「…次が最後です」


あれから、約二時間。


西の空が赤く染まり出した頃。


L「最後は、Aの言うことをひとつ、僕が聞きます」


「え、いいの！？」


L「はい…何でも仰ってください、Aお嬢様？」


不敵に微笑むL。


「うーん…私は、ずっとLと一緒に居られれば、それでいい」


L「そう…ですか…分かりました」


L「…お疲れ様です」


「うん…えっ！？」


ふとLを見ると、いつの間にか『猫耳パーカー』を着ていた。


L「同じですね」


私も猫耳カチューシャをしていたことを思い出す。


「おそろいだねっ！」


Lは、珍しく素直な顔で微笑んだ。


☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆


(´-`).｡oO(Lのキャラ…

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