恋色【Ｌ】 (ページ3)

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Color.3 ページ3

今日はいい天気だから、と滅多に外に出ないLを散歩に誘った。

…でもなぁ。そう簡単には行くと言ってくれなさそう。

…と思っていると、案の定嫌がるL。

L「…嫌です。」

「えぇ～行こうよ！！多少暑いけど…」

L「その『多少』が僕には多少とは思えないのですが」

窓の外はじりじりと照りつける陽射し。

私は、そんなんだからそんなに色白なんだよー、と言いながら出かける準備を始めた。

「分かった、じゃあ月と行ってくるね」

Lの背中がピクリと動いたように見えたのは気のせいだろうか。

L「…ええ、」

振り向きもしないで言った。

もう、引き止めてくれてもいいじゃん。

Lのばーか。

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本当になんなの！？

もうこうなったら、散歩じゃなくてやけ買いしてやる！

月「A、買いすぎじゃないか…？」

「え？」

かごの中には、山のように積まれた洋服の数々。

…無意識って怖い…←

しかも、そのほとんどが前にLが可愛いって言ってくれたものに似てるのばっかで。

月「これ全部買うつもり？」

「買わない買わない！いいなぁ、って思うの入れてたらこんなになっちゃった！」

月「ある意味すげーな…」

洋服をひとつひとつ元の場所に戻していく。

…あ、これLが可愛いって言ってくれそう。

…これもいいかも。

…って、だめだめ！！！

気づけば、またLのことばっかり。

一人で苦笑いをする。

…でも、これほんと可愛いー…

その服は、いたってシンプルなワンピースだった。

白くて、所々にふんわりとしたレース。

ダメダメ。Lの好みじゃなくて、今日は思いっきりハデハデなの選ぶんだから！！

そのワンピースをハンガーに掛け、元の位置に戻そうとしたとき、後ろから声が聞こえた。

？「その服、着ないんですか…？」

聞き慣れた声だった。

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