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恋とか愛とか、そういうのは今よくわからないし、生活してる上で必要が必要じゃないか、とか考えたこともないんだけど。
ただアーミーたちがいて、愛をくれて、与えて、
あ、いいんだ、っていう気持ちと、じゃあ、どうする?って気持ちと。
SJ「だからって、勝手に恋愛して良いとも言ってないからな。俺は正直、Aさんならメンバー誰選んでも良いとは思ってるけど。あの人がそれを許すかな。」
「ちょ、え、俺があの人のこと好きみたいな言い方、」
SJ「え?違うの?じゃなかったらこんなこと、わざわざリスキーなことしないでしょ。てかそうじゃないのにこんな煙立つようなことしないでよ。」
捲し立てられるようにヒョンに言われて、え?好き?ご飯?好き、ってもう、ぐっしゃぐしゃになって、
SJ「とりあえず、こういう派手なアクションは気をつけてよ。あと、Aさんじゃないにしろ尚更、気をつけてね。じゃ、お疲れ。」
ヒョンはまたさっきの控え室に戻っていって、空き部屋で一人、さっき言われたことを整理しようとしたんだけど、とりあえず大きいアクションはダメ、ってことしか、整理できなかった。
『あれ?』
「あ。」
こういうタイミング、狙ってできてるならマジですごいと思う。けど、それができない、というかしてないからこの人はマジで、麻薬なんだよな。
『戻らないの?』
「んー、戻ります。」
なんか重い腰を上げて、戻ろうとしたらはいって手渡された、小さい小袋。
「チョコ?」
『そう。疲れた時は、甘いものだよ。韓国戻ったら撮影があるから、今はとりあえず一個だけね。内緒だよ。』
うわ、ずる、まじ。
俺は今ジタバタして何もできないんだけど。ただ握らされたチョコレートが、俺の手の体温で溶けちゃうんじゃないかってくらい、もったいなくて、食べれない。
物珍しい女の人がいるから、ただちょっと浮き足立ってるだけでしょ。自分。
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作者名:ミン | 作成日時:2023年4月30日 22時