休みをください。2【BTS】 (ページ24)

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JK「おっ、いちばん！」

『お疲れ様です。』

シャワーを浴びたのかちょっと髪が濡れてるジョングクが1番に乗り込んできて、誰もいないことを確認して嬉しそうにしてるのがまだまだ可愛かった。

JK「今日はヌナだけ？」

『うん、ヌナだけです。』

JK「そうかー。もうこのまま出発しちゃってほしい。」

むりむり、って軽く返事したけどジョングクは身体を前に乗り出してはやくはやく、って引かないから、なんでだよ！って思いっきり後ろ向いて言えば思ったより顔が近くにあって私が驚かされた。

JK「ヌナ、大胆だね。」

『あぁ、疲れる、』

静かにまた前を向き直して、ジョングクも気が済んだのか携帯をいじり始めた。

その後すぐ他のメンバーもぞろぞろと乗り込んで、みんな中途半端に髪の毛が濡れてるからこりゃ美容師さんも大変だな、と場違いにそのまま車を発進させた。

今日は先にジンさんとテヒョン、ジミンのマンションに向かって何事もなく下ろした後他4人のマンションに到着した。

JK「俺今日は別で！」

他のメンバーが降りたのに、ジョングクだけ車の中からシートベルトを外すそぶりすら見せず先に降りたヒョンたちに叫びながらがしゃん！とドアを閉めたので、外にいるあなたのヒョン、みんなあっけに取られてますけど。

『別って、』

JK「あれ？知らなかった？別の家も持ってるから。」

お兄さんたちを送った後、仕方ないのですぐ発進させてから尋ねたらさらっと嫌味なく爆弾を落としてそれがむしろ嫌味だった。

くそ、いけ好かないな。

『…住所は？』

んっとー、って、普段行かないから覚えていないのか携帯見ながら読み上げられた住所に何も疑問を持たず設定して、また停めてた車を動かした。

JK「ヌナって今彼氏いるの？」

『っは、？』

ちょうどコーヒーを飲んでるタイミングでそんなこと急に聞かれたから、思わず口に含んでる分全部ぶっ放しそうだった。

JK「だからー、いま！彼氏！いるのかって！」

『いやそれは聞こえたけど、急に？なぜ？？？』

私が早く答えないことがいじらしいのかどんどん口がぶっきらぼうになっていくジョングクにいちいち構っていられなくて、ルームミラー越しに合ってた目も私がすぐ前に戻した。