休みをください。2【BTS】 (ページ3)

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ふざけてご褒美ちょうだい、とか言ったけど、それもギリ、俺のアイドル精神でやりのけた話で、一人ホテルの部屋に帰ってきた今、なんか違う余韻がすごい。

真顔で言った後、思い出したみたいに少しずつ赤くなっていく顔とか、ずるすぎる。

普通の、鉄仮面マネージャータイプだと思ってたのに。

うわぁ、てか、連絡先持ってたっけ？持ってなくない？え？なんでマネージャーなのにないわけ？

って一人で部屋でのたうち回って、いま。

「ヒョン、Aの連絡先ください。」

SJ「え？まだ持ってなかったの？」

ソジュニヒョンの部屋まで行って、わざわざ人の、女の連絡先を聞きに来る始末。初めてだよ、こんなの。

まだ持ってなかったの？って言うけど、そんな連絡先交換の時間なんてなかったし。何？他に誰か持ってる人はいるわけ？って勝手になんか、イライラしてきて、

まぁ別にいいかって意外にすぐ渡してくれたソジュニヒョンに適当にお礼だけ言って、またダッシュで、自分の部屋に戻った。

［A。ジミンだけど。］

一言、愛想もクソもない一文だけ送って、すぐについた既読に一瞬でトーク画面を閉じる。

何やってんの、高校生じゃないんだから。俺。

［あれ？誰にもらったの？］

そんなどうでもいいこと、今更良くない？

自分も、何に焦ってるのか知らないけどなんか落ち着かないし、ちょっと何故か、キレてるし。

文字打つのもめんどくさくて、通話ボタン押したら3コールくらいで出た。

『どうしたの？』

「ソジュニヒョンがくれた。」

え？あぁ、って、納得した声がして、直接話すより低く聞こえるAの声が、やけに心地いい。

『ねぇジミナ。』

急に、前触れもなくそっちから話してくるんだ。って一人で盛り上がってる。口元、緩んでる。どうしよう。

「ん？」

『なんでさ、ジミナもそうだけど、みんな私にそんな感じなの？普通すぎじゃない？』

は？って、聞きたくなったけど、たしかに2、3日でこんな普通の対応、違和感はある。ジョングガだって、最初の数時間は敵対心剥き出しだったし。

「Aだからでしょ。なんか、俺もわかんないけど。自分の容姿とか、女としての持ち物とかで媚びないで、仕事で見せつけてくる感じ。全然可愛げはないけど、それの方が信頼できるし、それの方がだんだん、可愛く見える。」

自分でも何言ってんだろって思った頃にはもう遅くて、返答のない携帯画面を顔から話して見つめた。