休みをください。2【BTS】 (ページ15)

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このままメンバーは家に帰るけど、私たちスタッフは会社に戻って別の仕事をするらしい。

今気づいたけど、わたし入社したくせに会社に行ったこと一回もないんだった。

『じゃあ、お疲れ様でした。』

高級マンションの地下駐車場に、ナムジュンさん、ユンギさん、ジョングクを降ろしてまた車を走らせる。

韓国にも高級マンションはたくさんあるのに、なんでこうも同じところに住むんだろう、って思ったのは心の中だけにした。

その後ジンさんとテヒョンは別のマンションに送って、ジミンとホソクさんは会社に戻るらしい。

『2人は事務所でどうするの？』

JM「2人でちょっと踊って、自主練するかな。」

昨日ライブが終わったばかりなのに、彼らはまだ止まらないんだ。

『終わるころ連絡してね。事務所にいるから、送る。』

『ホソクさんも、ちょっと調子悪かったんですから無理は禁物ですよ。止めはしないですけどね。』

HS「なんか、やめなきゃいけない圧を感じた。マネージャー力高いね！」

『何言ってるんですか、、』

頼りになるはずのホソクさんもやっぱりよくわかんないし、事務所に戻って解散した時、終わったーー！！！って達成感、すごかった。

それから他のスタッフにご挨拶に行ったり、社長に会ったり、今更すぎることがたくさんあって、結局私も時間はとっくに過ぎてた。

JM「A〜、遅かったね。」

私を呼んだ声の方を向くと、マネージャーのオフィスの入り口で、柱に腕組んで寄りかかってるジミンがいた。

『わー、絵になるね、背は低いけど。』

JM「あ？めっちゃ余計なんだけど。」

思わず悪口を言いたくなるくらい本当に絵になるから、ごめんとは思いませんからね！！、

『どうした？もう終わる？』

終わりに迎えに行くって言っていたし、すぐに帰りの準備をしようとすればジミンのやけに男らしい腕が、私の手を止めた。

JM「まだ帰らないから。ちょっとついてきて。」

そう言って掴んでいた手を持ち直して、ただ会社の中を引っ張られ続ける。