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グループの中でも無数の音楽バカな2人のヒョンは、"レイ"という名前を聞いただけでこの人がどういう人なのかわかったみたいだ。
その様子を見てまた僕は少し落ち込んだ。同じ土俵に立っているはずなのに、一段も二段も下の階段にいるような気持ち。
『2人が私を知ってくれているなら話は早いです。先ほどジョングクさんにはお伝えしましたが、あなたたちの次のアルバムのサポートをしていきたいと思っています。グループとしてももちろん、ソロ曲に対しても力をいれたほうがいい、と思っているのですが、どうでしょう?』
まさしく、次の僕らのアルバムを作る上で話し合った目標に的を得ていた。まるで僕らの会議を聞いていたかのように。
SG「はい。ソロ曲もアルバムも次はすごく大事なものだと思っています。僕はあなたにサポートしていただけるなんて、死んでも叶わないものだと思っていました。」
ふふっと笑うレイさん。
『死んでも叶わないなんて、みなさんの実力があれば私の力なんてなくてもいいんです。でも、もったいなくて。私が知るアーティストの中で、アイドルなんて枠を超えてるのはあたりまえで、どう考えても1番に輝けます。』
真剣な顔で話すレイさんに僕らは褒められているのだ、と思うと浮き足立ってしまう。
JH「僕はこのグループの音楽軸であるユンギヒョンとナムジュナが間違いないというのなら、僕が断る理由はありません。」
ホビヒョンの言葉に続きジミニヒョンもヴィヒョンも同じように言った。
JN「彼らが間違いないというのなら、僕もあなたの力を借りたいです。」
ジニヒョンもそう答えると、レイさんはまた立ち上がり『ではこれから、よろしくお願いします。』と笑顔を残して僕らとPDに礼をして部屋を出て行った。
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作者名:ミン | 作成日時:2022年2月20日 10時