剥がれる【JK】 (ページ29)

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YOU side

いよいよレイとして最後のプロデュースアルバム、WINGSが完成した。

私が彼らと作っていた期間は短くはないけれど、その時間が過ぎるのは本当にあっという間だった。

彼らの才能に惚れ、自ら手を挙げた最後の作品。

これは彼らにとってももちろん大事なものになるし、私にとっては勝手ながらきっと人生で忘れられないものになると思う。

シングルで元々出していた曲も多いが、彼らの練習にお邪魔してダンスを見せてもらったりもした。

改めて私はこのグループに携われてよかったし、本当に運がいい。

Interlude:Wings

このアルバムの最後の曲は、私がものすごく勇気づけられる曲だ。

私は飛べる。

翼は飛ぶためにある。

彼らの曲がそう教えてくれているから。

このアルバムを出す1ヶ月後、私はこのbighit entertainmentからデビューをする。

練習生でもなく異例のデビューであり、事務所もそれ以外の練習生も私のことを妬む人は多いだろう。それでもわたしには最強の彼らと、私の武器である音楽がある。

そう思えば何も怖くなんてなかった。